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824 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 32 31 ID WPQREMKw 二章 1 暦の上では秋にもなれど、赤トンボが飛ぶわけでもなく椛が色付くわけでもなく、早秋とは名ばかりに、海面は未だぎらつく太陽に 焦がされ続けていた。滲む汗は珠となり、いつかはつぅと滑り落ちる。それが上着の肩口に吸着すると、接着剤のように皮膚と肌とを 張り付け始める。不快な感触に、だがもうすぐそれも終わると胸の中で唱えれば、幾らか気分はましになるのだった。 北方海域への遠征任務。航空機輸送の報酬として鋼材とボーキサイトを受領するその作戦は、丁度往路の半分にまで差し掛かったと ころである。祥鳳を旗艦とする軽空母三隻(此れを特務臨時編成航空戦隊)護衛の駆逐艦三隻(此れを特務護衛駆逐隊)それらを纏め て『第三特務臨時編成艦隊』は、茹った海に波紋を刻みながら粛々とと航行していた。 睦月型三隻を率いるように鳳翔が先導し、後方警戒には龍驤、祥鳳がついていた。空に木霊する駆逐艦の姦しい声は、鳳翔によって やんわりと包み込まれていた。それは窘めているのではなく、ただその煩い会話がきちんと管理されているという風である。彼女の持 つ天性の母性が駆逐艦達の喧しい声を、それでも煩過ぎることにはしていなかったのだった。 残された年長組二人は、実に気楽なものである。和気藹々とした朗らかな雰囲気に、だが片一方祥鳳だけは取りこぼされたかのよう に物憂げだった。 龍驤との会話に返事はする。その話の内容もきちんと理解はしている。別段心ここにあらずといったことではなく、ただわだかまる 憂鬱が気を萎えさせていた。 看破されることはないだろうと高を括っていた。今の自身を客観視する分には、どこにも異常はないはずだと思われた。そう思った 矢先にしかし、突飛に放たれた龍驤の一言はその考え全てを否定した。 「なんや、うち小難しい話しとるつもりないんやけど」 会話の最中に脈絡なく、ふとしたら聞き逃してしまうような自然さ。思わず顔を向けてみれば、訝しげに眇めた眼がちくりと刺すよ うな視線を送っていた。 祥鳳の失敗だったのはその後何も言い返すこともできず、息を詰まらせてしまったことであった。取り繕わなかったということが、 まさしく肯定の返事そのものである。すかさずに龍驤は追撃の次手を口にする。 「こないなしちめんどくさい遠征任務なんやからおもろい話があるなら出し惜しみせんでほしいんやけど。……提督やろか? 原因 は」 825 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 32 50 ID WPQREMKw 果たして図星の真ん中をつかれ、祥鳳の反応は分かり易さの極みである。「そんなんじゃない」と「ちがう」を壊れたように繰り返 し、頭の飛んでいきそうなほどかぶりを振る。けらけらと笑い続ける龍驤は、得心いった様子で先を続けた。 「ええでええで、隠さんでも。きょうび提督は大鳳にぞっこんやからなぁ。寂しくなるのもようわかるで」 「ほんとに違うんだから!」 「まぁ予想の範囲ではあったけどね。キミ分かりやすいからなぁ」 流石に、過去の関係のことまでは漏洩していないようだった。そこに安堵を覚えつつ、しかし龍驤の言葉は本質を悉く突いていた。 即ち、提督と大鳳の様子が視界に入ると、それだけでもう面白くないのである。この遠征任務の通達、つい二時間ほど前のことであ ったが、当然執務机に腰掛ける彼の隣には、あの秘書艦の姿があった。 以前は自身のものであった役職に他人が収まっている様子。それを受け入れるには、未だ整理というものが終わっていなかった。自 分から去っておきながらと、何も弁明しない決意をしておきながらと。自嘲は重ね重ね、だが勝手な感情は際限なく胸の内をのた打ち 回る。惰弱で幼稚で惨めであった。そういった自覚が、より一層彼女を病ませていた。 祥鳳は消化しきれない思いを抱き続け、今この時でさえ彼らの様子を気にしているのである。まさかまだ進展と呼べるような事は起 こっていないはずだと、妄想と焦燥に頭を疼かせ、兎にも角にもいち早く帰りたかった。 「まぁあの提督は色恋に興味無いやろうから、当分心配は無いんやない? あの子も仮に気があったとして、どう見ても晩生やから なぁ」 彼女が悪気無しに放ったこの慰めの言葉に、息の詰まる感じがした。彼は色恋に興味は無い。その一文が、心内でしつこく反芻される。 まさしくそれが、その思い込みこそ祥鳳の決意の源泉だった。自身が他の娘とは違うという確証を得る事ができないでいた事。たと え同衾したとて、夜が明ければ他の娘との区別はない。秘匿が完璧であったからこそ、恋人である意義も薄れていたように思えたのだ。 嫉妬ではなく、不信。普通以上のことを求めた故の破局だった。自身が特別だという確証が、そんな何をどうやっても得られないよ うな代物が欲しくて仕様がなくなった。その自分勝手な驕慢さへの自覚から、提督に苦しみを告白することもできなかった。そして挙 句、精神的な破裂を感じ取ったその日に、彼女は別れを告げたのだ。 今、当時の胃を痛くしながらの心配が杞憂に終わった。大鳳の様子を見れば、あの時の自分が周りからはどう見られていたか、推し て知るべしである。特別な場所にいた事を知らなかった愚鈍さが、悔悟となって嫉妬へ変わる。 水面の波紋を消す術は、唯一つ待つことだけである。心内のざわつきは、未だ留まることを知らなかった。 826 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 38 07 ID WPQREMKw 2 遠征に空母が必要となれば、必然的に祥鳳を組み込まざるを得なくなる。つい何時間か前、この執務室には彼女がやって来て、もう それだけで提督はこの上ないほどの憂鬱に苛まれていた。 吐き出される溜息は際限なく、肺の奥底から湧き出している。これでは良くないと自身の仕事に傾注するも、そこに並ぶ事柄に愉快 なものなどある訳がない。先に送付した支給資材上限拡張の依頼書が、慇懃な“お断り”と共に返送されたのを視界に入れ、遂に彼は 机に伸び伏せた。 「えっと、何かお茶でも入れてきましょうか?」 何回聞いたかも分からない大仰な溜息に被せ、大鳳はおずおずとそう聞いた。気遣う顔つきをしながらも、決して提督の方を見よう とはしていなかった。書類の淵を指でなぞりながら、几帳面にその線を合わせている。時折落ちてこようとする髪の一束を、指で掬い 取っては耳に掛けていた。 実を言うならば、この艦娘の態度そのものにも、いくらか煩わしさを感じている提督である。樽俎、と言うには余りに煌びやかさが 足りなかったが、あの酒の席以来、彼女の提督に対する素振りは露骨に変わった。 具体的には、視線を合わせなくなった。別段、今まで顔を突き合わせて会話したことなど一度もなかったが、普段の生活の中でふと 目が合いそうになるだけで、仰々しく不自然に顔を背けるのである。見せ付ける為にわざとやっているのだとしたら何とも腹立たしい 事この上ないのだが、しかし当の彼女を観察すれば悪意というか、下心に基づいた行動ではないらしい。腹の色が淀んでいないのは彼 女の美点でもあるが、だからこそ接する方としては、厭に気を使ってしまう。 この執務室にやたら長く居座ろうともしだした。業務の終わった後、何かと話題を見つけては、ずっと側を離れないのだ。恐らくは 再びの酒宴を待ち望んでいるのだろうが、生憎尻尾を振ってる様を見せ付けられると意地の悪くなる彼の性癖。就寝時刻が遅くなる苛々 も相俟って、願望を叶える気は絶無となっていた。 兎に角、気に入らなかった。一挙一動が悪意の針となって、脳みそをつついているのだった。 嫌悪の削ぎ落ちた煩わしさである。まさしくそれを部屋中に振りまかれているから、どうにも鼻について仕方ないのだ。 「あの、提督?」 不安げな声音が、静けさに圧迫された鼓膜を撫でた。体は起こさず顔だけ大鳳の方へ向けてみると、不安げに揺れた瞳が視界の中央 に鎮座した。勿論、ただの一瞬で目は逸らされ、後には視線の紡いだ糸らしきものの残滓が、眉間に感じられるだけになった。 827 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 38 38 ID WPQREMKw 胸の内で散々悪態をついてみる。お前は少女漫画のヒロインか。無自覚なあざとさの、どれだけ煩わしいかを知っているのか。そう いう態度は同姓から一番に嫌われるぞ、等々。 じっと横顔を見つめ続けていると、ほんの少しだけ瞳の見ることのできる瞬間がある。大鳳はちらりと提督へ眼を向けては、慌てて 逸らすのを繰り返していた。 「飯、食いに行かないか」 姿勢をそのまま、彼は口だけ動かしてそう言った。空調の音に紛れてしまいそうなほど、弱く覇気の無い声音であったが、大鳳はすか さずに反応を寄こし、 「え?」 首を傾け、そう聞き返す。 「飯食いに行こう。腹減った」 視線がしっかりと交錯したことに満足を覚えながら、彼は腕立て伏せをするような格好で体を起こした。膝裏で椅子を押しのけ立ち 上がり、欠伸をしながら伸びもする。 戸惑う彼女は、外出の準備をし始めた彼の周りを、おろおろとうろついているだけであった。ものの一分で支度を終えた提督は、一 旦の制止を呼びかける大鳳を無視し、そのまま出口へと向かっていった。 もちろん執務中の外出は、原則禁止されていた。しかも彼は見るからにこの鎮守府の敷地外にまで出ようとしている様子。秘書であ る所の大鳳がこれを看過できる訳は無かったのだった。 とうとう扉が開かれて、その足は廊下へと伸びていった。執務室に留まり、 「わ、私は行きませんからね」 そう言ってみても、彼の歩みは止まらない。酷薄な態度に苛立ちは募り、このまま一人で行かせればいいんだわと心内で愚痴を零す。 だが、こちらは何も悪くないのに、大人気なく駄々をこねた風な状況になっているというのも癪に障り、結局は彼を追うこととした。 提督は気障ったらしく、壁に背を付け待っていた。 「戻ってください」 幾らそう繰り返したとて何も反応は返されず、小言は孤独にただ廊下をひた走っていた。見えない磁力に引っ張られるようにして、吐 き出す言葉とは裏腹、彼の後ろから離れられなかった。 いよいよ玄関にまでたどり着く頃、彼女はもう沈黙してしまい、ただとぼとぼと金魚の糞をするだけになった。だがそれは決して精 神が諦観の域に達したのではない。むしろ、提督の暴走を止める事のできる防波堤をついぞ発見した為である。 鎮守府正門。その脅威の枢軸は、大仰で荘厳な鉄柵門そのものよりも、横にあるこじんまりとした警備常駐室である。そこには守衛 の妖精が、それこそ物の怪の類というのは決まって土着しているように、四六時中いつでも一人は居るのだった。 どうやら鎮守府の主が近づいてくるのを察したらしい。遠く小さい窓の向こう、一人の妖精が顔を覗かせた。 「やぁ、君。ちょっとお願いがあるんだけれど」 提督は警備室に近づくと、馴れ馴れしく小窓に顔を突き合わせて言った。一枚のガラス越し異様に接近した顔に、堪らず妖精は後ず さる。ファンシーな見た目とは裏腹、渋い声音の返答がある。 828 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 39 09 ID WPQREMKw 「仕事をおっぽり出してデートとは感心致しませなんだ」 「いやなに、甲斐性さ。ねぇ、ここを開けてくれ」 「さぼってもいいですが、人を巻き込むのはいただけませんな」 「まぁそう言うな。私は何も君にボランティアを強いているんじゃない。これは取引なんだよ」 提督は、細めた眼を横へと滑らす。相手の反応を楽しみにしている際の癖のようなものである。 彼が嗜虐への愉悦に造詣の深い事を、大鳳は身をもって知っていた。湧き出す危機感と焦燥、無意識の内に拳を握りしめ、祈るよう な心地に二人のやり取りを盗み見る。望み薄なのは重々分かった上、それでもこの妖精に屈強な精神力のあることを、望まずにはいら れなかった。 「君はたしか、今月の酒保の購入分が給料を上回っていたね」 妖精は堅く締まった表情を気丈にも維持しようとしていたが、生憎口角の吊りあがったことは一歩離れていた大鳳にも見て取れた。 「私たちがここを通り過ぎるのを見過ごしてしまったなら、私も君の酒保記録を誤って紛失してしまうかもしれない。仕事でミスす るのなんて、幾ら気をつけても起こるときは起こる物さ。ねぇ、どうだろう。君は、今日、少し仕事でミスをする。誰にも気付かれない 些細なミスだよ。そして私も、帰ってからミスをする。ね? いいだろ?」 果たして、きりきり音を立てながら開いてゆく門である。恨めしい視線から逃れるように、妖精は部屋の奥へと姿を消した。 アスファルトの発する熱が、靴越しに足の裏を焦がしている。歩くだけで汗の止まらない厳しい残暑だが、肌に感じられる海風は幾 らか乾いてもいた。そう遠くない秋の予感が、過ぎた日々を意識させた。 海鳥の舞踏を横目に見ながら、提督はかつての恋路を思い出した。海軍兵学校時代、初めてできた恋人との睦みである。 丸顔でよく笑う、気の置けない娘であった。ロマン・ロランであったか。恋愛的友情は恋愛よりも美しいと言うが、あの娘との関係は 友情に限りなく接近していたように思う。 様々な所に遊びに行った。暇さえあれば常に一緒だった。往来で手を繋いでいたのを見咎められた事もある。だがキスをしたのは一 度、体を重ねたのも一度きり。祥鳳とは真逆の方向性において、育まれた恋慕であった。 横須賀の街の細部を知り得たのも、彼女と遊び練り歩いたおかげである。今、大鳳を連れて外へ出たのは、きっと無意識にその初恋 を追い求めているからであろう。祥鳳への当て付けとして、懐古に楽しさを再現しようとしている。 下種な事をしているという自覚はあった。大鳳が自身を慕ってくれているということを、知った上で、その純真を踏みにじっているの だ。寂しさを紛らわせるためだけに、想いを利用している。苛立たしげなのを装い、しかし瞳からは隠しきれない期待があふれ出して いる。この娘のあどけない純真、白壁に爪を立てる心地だった。 七百メートルは歩いた後、デフォルメされたマグロの看板を掲げる、一軒の寿司屋が見て取れた。学生の頃、その彼女とよく昼を食 べに行っていた店である。ムードも何も無い所であるが、だからこそあの時の二人には都合が良かった。安く、気軽で、高尚じゃない ことが至上の価値だと、斜に構える時代には思えるものなのである。 829 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 39 52 ID WPQREMKw 横滑りの戸を開けると、中はまばらな賑わい。昼時というには少し遅い時分であるから、繁盛していないという訳ではないだろう。レ ジに立っていた年増の女給は、提督の姿を見るなり、 「あら、お久しぶりね」 「うん。久しぶり」 「お二人? もしかして新しい……」 「違うよ。さぼりできているんだ。内密に頼むよ」 「まぁ、べつに言いふらしたりしないけど、あなたはいいとして後ろのお嬢さんの格好は中々目立つわね」 口を開くのも億劫になり、むっつり黙って提督に続いていた大鳳は、その言葉を聞き、途端羞恥に駆られた。鎮守府ではより露出の 多い艦娘が跋扈しているために、自身の服飾デザインの大胆さには気が付かなかったのだ。大きく開いた脇や短いスカートに、何とも心 細い感じを抱き、しかし露骨に腕で隠そうとすればそれはそれで恥ずかしい。 ぼっと頬を染めた彼女を見、女給はにたついた笑顔になる。 「なら二階を使っていいわよ。特別にね」 「ありがとう」 提督は慣れた様子で、レジ奥に伸びる階段へと向かった。 六畳一間、ぽつねんと机の置かれた畳の部屋である。メニュー表のある所を見るに、特殊な客を匿う事など日常茶飯事であるようで あった。 腹を膨れさせれば機嫌も直るだろうという提督の予想は、果たしてまったく正解であった。むっつりと黙ったままであった大鳳は、 しかし満腹の幸福を隠しおおせるほど器用な娘ではない。 この店で昼時に最も人気なのは、六百五十円の海鮮丼である。日毎に余りそうなネタで作るそれは、日替わりなのは当然として机に 置かれるまで何が入っているのかも分からない。手頃な値段とこのマンネリの無いシステムが受けて、とりあえず迷ったらこれにしと こうというような、定番の地位にあるメニューである。 この丼をそれぞれ一つずつ、更に提督は追加して、小うどんと穴子、イカ、ハマチ、それから目に付いたオコゼなどという変り種の 握りを一つずつ。握りは一貫に二つ皿に載り、大鳳と分け合う形となったが、唯一オコゼだけは彼女が全てをたいらげた。 肝心の丼であるが、今日は運よく当たりの日であったらしい。ネタの種類、量は記憶にある中で最大級に豊富であり、多かった。 まず中央に艶やかなイクラ、その脇には大葉が敷かれ、わさびと極少量のツマが上に乗る。放射状に外へと伸びる刺身は薔薇の大輪 のようであった。透き通った油が蛍光灯を反射していた。マグロは赤味とトロが同等量。主役たらんと白米を覆い隠し、補色のアジが 脇を支えている。良く見ればネギトロによる小皿の上、凝った造詣のイカが、良家の娘の髪飾りが如く置かれている。提督にはそれが つつましく、含羞の表情をしている風に思われた。 飾りの菊がさり気ないコントラストであった。丼ものの多くにありがちな、白米の量が多すぎて余るという事は起きず、ぴったりと 同時に胃に収まった。食後に茶を啜りつつ、機嫌の回復した彼女は気に掛かっていた疑問を口にする。 「前にも、ここに来たことがあるの?」 言外に問われている事が何なのかを察知し、提督は逡巡した。正直に答えたところで特に不都合は無いらしいことが分かると、ようや く遅れて返答する。湯飲みに手を伸ばし、この開いた間は特に不自然な風にもならなかった。 830 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 40 13 ID WPQREMKw 「鎮守府に着任してからは初めて」 聞き、大鳳は理由無き嬉しさに微笑した。 つまり、以前の秘書艦は連れられて外出する事をしなかった。頭の中に浮かんでいた祥鳳の影は霧散して、遂には一、二時間程前の 自身の生真面目ささえなくなったようだ。ついてきてよかったと心の中で独り言ち、表情が緩んでいることにも気が付かない様子。そ うしてうとうと睡眠欲の出始めた頃合、まさか心地よく昼寝する訳にもいかない。多少の倦怠を我慢しつつ、席を立ち、店を出た。 鎮守府正門妖精詰所。悪魔の取引に矜持を投げ打ったあの妖精は、陽気な声音の会話を耳に捉えると、ただ押し黙って門を開けた。 そうして彼らがくぐる前に部屋奥の暗がりに身を隠し、気配を完全に消失させる。味方であったはずの大鳳は、すでに篭絡されている。 最早この妖精の行動に同情を示す者は無く、談笑の種として消化されるのみであった。忌々しさに握られた拳が、閉と書かれた緑のボタ ンを叩く音を、果たして気に留めた者はいない。 やがて提督は、執務室前にまで辿り着き勢い良く戸を開けた、その瞬間である。散歩の心地よい疲れが、安堵の途端に表層へ顕れ、 気の弛ぶほんの一瞬に、彼女が視界に映り込んだ。 意想外な事は、大抵罰の当たったと思えるような状況下にて発生する。何時だかに聞いたこの言葉が記憶の底から引き摺りあがった。 直面した状況が、無意識に思考を逃避させるほどの衝撃を孕んでいた。 驚懼に瞼が震え、目の前に認めた彼女、祥鳳の姿は、おぼろげに霞んだようだった。 「……提督、あの。波の良かったおかげで予定より早く遠征が終わって……その報告を、えっと」 目を逸らし、途切れ途切れ言葉を選びながら彼女は言う。今、両者、脳内に遠征についての思考はない。そして、状況の理解につい ては提督の刹那の知覚が悉くを当てている。 彼と大鳳が二人で外に出ていた事について、それを認めての猛烈な感情の濁流に、祥鳳は眩暈を感じるほどである。晩生、と龍驤は評 した。それに安心を感じていた。報告のためこの部屋に立ち入り、しかし二人そろって姿は無く、焦燥と不安の疑心がわだかまった。 待機する事、既に一刻。最早弁明もできやすまい。否、弁明する気さえも起きないのだろう。怒りか、虚しさか。わだかまりはその 中間点のものに変化をし、伸展留まりもしない。 提督は、彼女の胸中に増大する黒い物を察知している。決して誤解だとは言えないが、意味する所についてはまったく違う。乖離し てゆく想いが目に見えるようで、もどかしく苦しかった。 「あとで資材の増量を確認してください」 「……あぁ。ありがとう」 表面上、何も無かったかのような、至極何時も通りのやり取り。どこかぎこちなく感じられる動きで、祥鳳は提督の横を通り過ぎ、 早足に執務室を後にした。 大鳳は両者の仔細な顔つきを見た。かつて抱いた疑念、恋の暗香が再び鼻につく。気のせいだと断じるには、部屋の空気が、或いは 今目の前にする彼の雰囲気が余りにも気まずさに包まれている。 午後の長閑は一瞬にして崩れた。 831 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 43 52 ID WPQREMKw 3 外出は萎えた気分を立て直すためであったのだが、しかし現状彼の憂鬱はより一層酷くなっている。集中は途切れ、自己弁護と弁解 の言葉が頭を馳騁し、書類や事務的な懸念に思考を割く余裕は無かった。 海の暗黒に航空誘導灯の赤が差し込む。窓からの景色を漫然と見ていた提督は、大鳳に肩を叩かれ我に帰った。 「ここ、記入漏れです」 その言葉と共に、視界には幾枚かの書類と、それを摘む大鳳の細い指が映り込む。午後、仕事を再開してより既に五回目のミスである。 この一時だけで、この鎮守府着任以来の緩怠の総数は二倍に増えた。自身の貧弱なメンタルが情けなく思え、しかもそれがよりにも よって大鳳に咎められるのである。彼女の怪訝な、それでいてどこか憐憫も滲んでいるような視線に、屈辱の怒りが腹底より湧き出す。 そしてとうとう煮えた感情の我慢できなくなる一瞬、提督は欝々しく立ち上がった。 「あの、どこへ?」 「トイレ」 言い捨てて、早足に執務室を出る。 行く当ても無く、ただ感情の昂ぶった衝動が足をせわしなく動かしていた。勿論、厠などに行く気はない。ただあの空間にいるのが 苦痛でならないだけである。どこか遠くへ、大鳳のほんの少しの気配も感じられない所へと、独り物寂しい廊下を突き進んだ。 腹内に抱える原理が同じならば、行動が似るのも当然なのだろう。彼はやがて正面玄関にまで辿り着き、そのまま靴を履いて外へと 向かった。意識の下で、祥鳳の影を追い求める自身というものが、足先の指す方向を定めたらしかった。 昼間蓄えられた日の温かみは既に無く、ひんやりとした肌寒い空気に露出した首が鳥肌立つ。時折夜空を仰ぎ見ながら岸壁沿いに歩 を進め、海風を浴びる。肺腑が淀みのない空気に洗浄されて、熱くなった頭は徐々に冷静さを取り戻していった。 ふと、平常の中に佇むと湧き出してくる予感があった。確信に限界まで接近した直感らしきものである。何ヶ月もわだかまり、まる で腐ったようにもなっている胸中の疑問が、喉元近くにまで競りあがった。情動の高鳴りが、センサーの如くその存在を知らせてくれ るのだ。歩は速めず、驚くほど起伏の無い心緒のまま、彼は注意深くあたりを見渡した。 因縁の防波堤、黒い海へ突き出た姿がうっすら暗闇に顕れだした頃合。向こうからてくてくと歩いてくる、一人の女の姿が認められ た。予想が的中した事に薄寒さを覚える提督は、或いは彼女も同じような心境にあるかもしれないと思い至ると、その胸のうちに微笑 ましい、愉快な気持ちが沸きだすのを感じた。 「お前も、夜の散歩か?」 声の聞こえる距離にまで近づくと、彼はその娘、祥鳳に向かって声をかけた。 「はい」 「奇遇だね」 「そうですね」 互いに停止し、開いてしまった微妙な距離が、彼らの気まずさを無言のうちに表現している。 832 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 44 19 ID WPQREMKw 奇遇、と提督は言ったが、寧ろこの邂逅は、両者の意思の介在によってなされたものであった。実は冬以来、たびたびこの防波堤に足 を伸ばしている二人である。今まで鉢合わせにならなかったのは、巡り合わせの悪さもあるのだが、どこか望み通りの出会いを果たし た時への、恐怖があったのだった。相手が来るわけのない時間を選び取り、しかしもしかしたらと期待を胸に抱き続け、部屋に戻ると 運の無さを無念がる。 今日、二人は大鳳という一艦娘によって、恐怖を上回る欲求を得た。それが、いかにも偶然らしき巡りあわせに作用したのだ。 取りとめもない会話は、鎮守府玄関の見えるまで続いた。本題を放出する機会を伺う、その緊張感を保ったままのダイアローグにつ いては、記すにも及ばない。拮抗した実力を持つ武士が、両者決め手に欠ける状況下、型の決まった打ち合いをするようなものであっ た。 先に踏み込んだのは祥鳳である。 「最近大鳳さんと仲がいいみたいですね」 不気味なほどいつも通りな声音に、提督はすかさず反応した。 「別に、そんなことはないと思うが」 これもまた、平常どおり。彼女は聞くや目を眇め、忌々しげに口を閉ざした。 言動と反応を見て、寧ろ不満を抱えたのは提督である。なぜその立場にありながら、嫉妬を匂わす発言をするのか。彼女の身勝手と、 僅か期待を抱いてしまう自身の惰弱さに拳が震える。罵りの言葉が幾らも頭に沸いたが、どうにか何重にもオブラートに包んだ表現へ 変換して、生唾を飲み込んだ後それを口に出した。 「前から疑問があった」 「はい」 「なんでお前は、私をふったんだ」 提督は、自身の未練が醸し出されやしないかと危惧していた。何か下を見られるのは嫌であったし、感情はどうであれ理性の方では、 もう諦観を享受しているのである。 実際には、この言葉は彼の意図したものとは違う解釈をされた。彼は彼女が持つ未練について一切気が付いていなかったし、燻って いる情緒の本懐についても認知できている訳が無かったのだ。 即ち祥鳳は、彼が大鳳と恋仲になるために自身との関係を完全に切り離そうとしているのだと考えた。別れを切り出した理由を聞く 事によって、漫然としたつながりを断とうとしているのだと。 不服である。納得できるわけは無かった。未だ自分は引き摺っているというのに、彼は心に痛みを感じる事も無く鞍替えするのだ。 その怒りが、胸を焼き、目の前が真っ赤に染まったようだ。 嫉妬深い自身を自覚したのは、今この時が初めてであった。彼女は未知の、熱く暗い怒りの爆発を他人事のように感じていた。もう 一人の自分が、殺意の湧き出すのを一身に受け止める。宥める事は叶わず、とうとう獣の咆哮が如き、悪意と敵意の言が飛び出した。 「飽きたからです」 どうすれば相手を傷つける事ができるか。それだけを考え、ひねり出した答えである。執着や憎しみが事実を押し込め、意想外の事 を表に出した。果たして彼は目を瞠っている。その様子に溜飲下がる様な悦びを覚え、彼女は衝動のままに喉を振るわせる。 833 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 44 51 ID WPQREMKw 「逢えず話せずで、もういいかなって思ったんです。楽しいって思えることが少なかったし……。ごめんなさい。でももう時間も経 ったから言ってもいいですよね。未練なんて、あなたも無いでしょう?」 「……ああ。うん。そうか、聞けてよかった」 既に場所は、鎮守府の中である。互いにおやすみを言って、別れた。提督は失意によって、何も視界に入れることができなくなって いた。彼女の僅かに赤く腫れた眼や、握りこみ震える拳などにも、気が付くことはなかったのである。 ふらふらと覚束ない足取りで階段を昇り、壁にもたれながら廊下を進む。思考が放棄されたとき、人はなすべきことをなさねばなら ぬと、自身の任務に傾注する。提督も、意識の上に昇るのは仕事のことのみであった。 執務室の戸を開けると、頬を膨らました大鳳が見えた。 「もう、提督! どこに行っていたんですか」 快活な声に彼女は言い、彼の神経を逆撫でたのにも気が付かず言葉を続ける。 「休憩したいのなら言ってくれれば、私そこまで鬼じゃないわ」 「うん。ごめん」 許容の限界を超え、その為にか提督の外見は朗らかだった。詫びの笑顔に屈託はなく、大鳳は彼の不調を看破できなかった。 仕事の中断ついでにと、彼女は昼からのわだかまりを口にすることにした。外の空気を吸った事でリフレッシュもされて、機嫌もい いだろうから聞いてしまっても大丈夫だろう。そういった判断である。運の無さと感情の機微に疎い性質が、迫る最悪を知覚できなくさ せた。 「提督、そういえば昼の事なんですけど……」 「うん」 「祥鳳さんと提督って、昔なにかあったの?」 蓄積し続けた感情へ、重い撃鉄が振り下ろされた。一度引かれたトリッガーに、もう後戻りは許されない。彼女の声を端緒として、 提督は我に帰るような心地だった。 目の前の娘について、極限まで憎らしい存在だと思われた。糾弾し、矯正しなくてはならない。ただ胸の内に蠢く暴力性によって、 屈服させなければならない。散々痛めつけられた自身を、更に足蹴にしたこいつには、然るべき報いを受けさせなければならないのだ と、猛然と暗い感情が馳騁する。様々な要因にて溜まった鬱憤が、今一個人に向け晴らされようとしていた。 のしのしと無言に近づいてくる提督を見て、ようやく彼女は、地雷を踏み抜いたらしい事を自覚した。 「あの、提督?」 声をかけ、だが無視をされ、肌にぴりぴりと感じられる危機感は抱く信頼によって黙殺される。胸元に両手を置き、下から伺い見る。 その様子は、彼の嗜虐心を駆り立てた。 頤に指が這わされた。親指が唇を撫でた後、上向きに力が働いた。たまらず彼女は顎を上げ、まるで口を突き出すような格好になる。 834 :クズ ◆MUB36kYJUE:2014/07/06(日) 21 46 08 ID WPQREMKw キスされたことを認知したのは、かなり遅れてからだった。ただ目を見開いていただけだった彼女は、顔の間近に息づかいを感じて、 ようやく顔を朱に染める。しかしその段になっても未だ現実感は沸かず、何をどうすればいいのか検討もつかないのだった。 抵抗の少ない事を意外に思いつつ、提督はより深く彼女を求めだした。掌を顎間接の奥へ這わせ直し、強引に舌を差し込んでゆく。 強張り縮こまっているだけだった腕が、彼の胸板を叩いた。引き剥がそうと力を入れても、既に体は密着している。鍛錬の怠らない屈強 さを持ってしても、この状態にあっては体格差を覆せはしないのだった。くぐもる悲鳴を聞き、腰に回されていた提督の腕はより強く 彼女の体躯を引きつける。 小柄を自称する祥鳳よりも、更に小さく細い体である。比較をしながら、彼は確かめるような手付きで服越しの肌をなで始める。 そこにはしなやかさと強かさを両立した、合理的な美があった。柔らかくふくよかな、母性を感じさせるものではなく、だが故に、 寧ろ促される情欲もあるのだ。 腰骨の出っ張りを過ぎ、とうとう尻の膨らみへその手がかかる。腰まわりの引き締まりから、途端弾力のある部位に指が沈む。彼女 は背筋をびくつかせ、キスの合間に抗議の声を出した。舌の嬲られたままでは、到底言葉にもならないが、良く聞けば、どうやら謝り ますからと繰り返しているらしい。その余りに嗜虐のそそられる様、女性的柔らかさの欠ける者の女性的か弱さ。そういった背反が異 常の興奮を引き出すのだった。 臀部からは一旦手を離し、脇の開口部から覗く肋骨の窪みをなぞった。危うい所へ触れかける、そのスリルがこそばゆいのか、彼女 の悲鳴はより一層その音階を高くした。二本、三本と撫でるたび指はより奥深くへ進行し、遂に僅かな膨らみを登攀するにいたる。 口を離すと粘性の橋が両者の間に掛かる。それが自重で崩れる間の後、彼女の大きな瞳からは雫が零れた。 躊躇が生まれた。震盪によって機能のほとんどを失った頭が、提督の眼前に幻を見せる。祥鳳の泣き顔、そのリフレインによる胸の締 め付けが、一瞬の硬直を引き起こしたのだ。 隙をつき絡みつく腕をはらうと、大鳳は涙の流れるまま走り、執務室を飛び出した。嫌悪や怒りはなく、ただ驚懼による反射だった。 漫然としたショックに、心臓の跳ねる感じがしている。自身の荒れた息づかいや濡れた唇、掌の感触の残滓が、羞恥と寂寞の複雑に混ざ り合った感情を沸き立たせた。 開け放たれた戸を眺め、追い縋ることもせず、提督は立ち尽くしている。余りに感情が揺れ動きすぎた。その倦怠によって、もう何 も感じる事ができなくなったのだ。 祥鳳との記憶を掘り返し、俯瞰して無感動に眺め続ける。それだけであった。 <続く> これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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霞が私の元に来たのは艦隊指揮を任されて間もない頃だった 彼女の性格は、悪く言えば可愛げがなく他の提督から敬遠されたらしい 当初は罵倒されたりダメ出しされたりと佐官に上り詰めた私のプライドなどお構い無しの彼女に対し悪い印象しかなかった 負けん気と言うのも変だが私も彼女に反論されないよう立ち振舞いや作戦を考えていた。 ほかの艦娘から案を聞いたりもした そんなある日、大本営からお叱りを受けた。私の作戦は戦果よりも生存率を求めた物が多く他の艦隊よりも戦果が低かった そして、止せばいい物を私は怒鳴り追い出してしまったのだ。この作戦は霞達と言い争いながら作り上げたものでそれを否定された事にキレてしまった せっかく築いた佐官の地位、そして艦隊指令の座を投げ捨てるような真似である。冷えた頭に少しの後悔が過った ため息を付きながら司令室に戻ると霞が立っていた 「馬鹿じゃないの?」と開口一番に罵倒される。実際馬鹿をやらかしたのだから反論など出来ない。数日したらこの艦隊は解体されるか私以外の指令官が着任するだろう 沈黙が部屋を支配し私は俯いた。 「しっかりしなさいよ、このグズ!」 そんな罵声が間近に聞こえる。ギュウと強くしがみ付いた細い腕、胸元に押し付けられた顔。 「か、霞?」「指揮するあなたが居なくなったら、皆が困るのよ…」と言いながらゆっくり体が離れる 「また、指令官が居なくなるなんてゴメンよ…」 かつての記憶が蘇ったのか震えている肩。普段の不遜な態度が嘘の様に小さい 中腰になり顔の高さを揃え目を見る。 「すまない、お前たちと練った戦略が否定されてつい」「戦果が少ないならもっと良いのを考えるなりしなさいよ馬鹿本当に馬鹿!」 霞は一息で言い終えるとグイっと顔を近けた。同じ目線のため唇が触れ合う 固まる私に赤らめた頬の霞が「でも、怒鳴り散らかす位霞達の戦略を大切にしてくれたのは嬉しかったわ」と。 「今のはファーストキス?」「普通聞く?…まあ、そうだけど」「私みたいなおっさんに…」「あなただからよ!もう、霞に恥をかかせる気!?」 そう霞が言い放った後、今度は私から唇を重ねた。肩を優しく掴み舌を唇の間にねじ込み歯列をなぞり口を開けさせる。 驚いた様だが霞もゆっくり口を開け舌を出してきた。その舌を絡め離し口内を舐める くちゃっと唾が音を立て、時折漏れた吐息が耳を擽る。霞の小さな舌は最初こそされるがままだったが次第にこちらに絡め返してくる 「れろ…くちゅ、ぐちゅ…んんんっ!」 酸欠になったらしい霞が背中を叩く。名残惜しく離れた唇を混ざった唾が繋ぐ。 「霞」「ハァハァ、なによ」「ありがとう」「はぁ?何お礼なんか言ってるのよ」「お前が居てくれて私は…」 言い終える前に私の唇に霞の人差し指が添えられる「今は、そういう事は聞きたくない…」 プツプツと自らの服のボタンを外す 「最後までして頂戴」「…わかった」 はだけた服や子供っぽさの残る下着をゆっくりと脱がす。成長し始めた小さな膨らみの頂に薄いピンクの乳頭。ぴっちりと閉じた性器。 初老に片足突っ込んだオッサンと幼い少女が性行為など犯罪以外何物でもない、がその背徳感が背筋を走る。何より全てを曝け出した霞に中途半端では申し訳ない 口と左手で両方の胸を弄ると「ひゃあ!」と可愛らしい悲鳴が響く。 「あっ、気持ちっ良いっ!」 嬌声と熱い息遣いが響きだす頃には性器もしっとりと濡れている。 くぷっと右の人差し指が霞のナカへ。霞の体が弓なりに反り「入ってぇ、くるッ!」と息も絶え絶えに反応をする ぐちぐちゃと指が膣内を押し広げる。そして二本、三本と指を飲み込む肉穴はだらだらと愛液を垂れ流しひくついている 「力を抜くんだ」といきり立った一物が霞の肉穴にあてがわれる。 ゆっくりと穴に飲み込まれるぷちっと愛液と共に血が流れる結合部。痛みから私にしがみ付く腕に涙や鼻水で汚れた顔。そして蠢く膣内 生々しく感じる性行為の快感と目の前の霞で頭が一杯となり無意識に振り出した腰が一段と早くなる 年甲斐もなく霞と交わり続け、何回もその膣に精を吐き出した 「ヘーイ、提督ゥ!戦果リザルトが上がったヨー!」 指令室の扉を壊すような勢いで第一艦隊旗艦の金剛が入ってくる あの後、新しく戦略を考え戦果で大本営を黙らせた我が艦隊は気が付けば大隊と呼べる規模となった。 「まだ作戦に改良の余地ありね」 そんな私の傍らには霞が何時も立っている これからも騒がしく忙しい毎日を可愛げのない愛しい駆逐艦と過ごせるように今日も今日とて戦略会議が開かれる
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84 :名無しさん@ピンキー:2014/03/07(金) 01 05 22.30 ID 1b33W5PM 曙「か、改装とかいって、私の裸が見たいだけなんでしょっ、このクソ提督!」 開口一番に曙は私に食って掛かる。 いつもの光景だが、今日はいつもとは少し違う。 先ほど自前で特別な護符を拵えたのだ。 特殊な術式によって相手の心が読めるというなんとも垂涎モノ・・・もとい、危険な代物である。 しかしやはりと言うべきか、使用条件がかなり限定的で、心を通わせていない者の心はあまりよく聞き取れない。 逆に言うとはっきり聞こえれば聞こえるほどお互いが信頼し合っている証拠となる。 そもそも何故このような護符を作ったかというと、深海棲艦の心を探るためなのだが、試験段階で上記のような致命的な欠点が見つかったために計画は白紙に戻っている。 改良も試みられたが、研究の結果それが不可能であることが分かった。 心のつながりのない者の心うちを知るには、精神破壊が必要だったのだ。 敵の心を知るためにその心を壊しては意味がない。 かといって信頼し合う仲になることは不可能だし、そんな仲になっていたらこんな戦闘は必要ないわけだ。 辛うじて読み取れたことは、「寒い、冷たい」という感情と強い憎しみだけだった。 この護符は凍結という決定がなされたが、当時の研究書は見ていたため呪印などすべて覚えている。 話がだいぶ脱線したが、つまり、いつも突っかかってくる曙は、果たして内心はどうなのか? と気になったという好奇心の元、この護符を発動させるに至ったというわけだ。 きっかけは曙のこの一言だった。 曙「気に入らないなら、外せば?」 そういう彼女の声は震え声だった。 あの時彼女はどんな気持ちだったのだろうか。 彼女に戦力外通知をした覚えはないし、彼女のミスを責めたことも一度もないのだが、知らず知らずに彼女を追い詰めていたのだろうか。 当然史実での彼女の不遇は承知している。 ふと、今の彼女の心が知りたくなった。 そして冒頭のセリフを言った後の声ははっきりとこう聞こえた。 曙「(ありがとってホントはいいたんだけどなぁ・・・)」 提督「ふむ・・・」 まさかここまではっきり聞こえるとは思わなかった。 かつて親に試した時でさえここまではっきりとは聞こえなかったように思う。 提督「そうか・・・。曙の今後の活躍に期待しているぞ。・・・」 曙「ふんっ!」 曙「(うれしい・・・///。絶対活躍してみせるわ!見てなさい!クソ提督♪)」 曙「私に十分感謝しなさい、このクソ提督♪」 曙「(すごいでしょ!?私がんばったよ!この勝利は敬愛する貴方へ捧げるわ!)」 先の作戦でMVPをかっさらった曙は、提督執務室のドアをドカンと開けると 頬を薄らと赤くさせて高らかに宣言した。 瞳はキラキラと輝き、こんなにはつらつとした彼女を見たのは初めてかもしれなかった。 ここ数日彼女と接してみて分かったことがある。 どうやら彼女は俗にいうツンデレのようだ、ということだ。 改修をすればするほど悪態をつくのだが、それは素直になれない彼女の照れ隠しだ。 髪が長くて維持が大変そうなのにずいぶんと綺麗だなと褒めたときなどは セクハラだと怒っていたが、心ではものすごく喜んでいた。 後日、さらに髪の美しさに磨きがかかり、いい香りまでするほどになっていた。 提督「じぃ~(やはり曙の髪は綺麗だなぁ・・・)」 日の光に照らされて艶やかな髪に視線を這わせる。 曙「何よ?こっち見んな!このクソ提督!」 曙「(見られると恥ずかしいのよ、ばかぁっ)」 提督「ふむ・・・」 ムクムクといたずら心が芽生え、曙のそばまで歩み寄る。 曙「何?何か用?」 曙「(近っ、近い近い!)」 そっぽを向いて不貞腐れた態度をとる曙だが、 何処となくソワソワしている。 提督「曙、MVPよくやってくれた。感謝している」なでなで 曙「なっ!?何で触るの!うざいったら!・・・・・・・・もう」 曙「(あ・・・うれしい!ホントはもっと撫でて欲しいけどこれ恥ずっ・・・///)」 さらに追い打ちをかけてみる。 提督「曙の髪はサラサラで心地よいな。心が落ち着くよ」なでなで 曙「し、仕方ないわね。ちょっとだけ・・・よ?」 提督「ありがとな・・・曙」なでなで 思わぬところで素直になった曙が意外だったが、 日頃戦いに出ている彼女を労わる気持ちでさらに撫でる。 曙「///」ムスー 曙「(ちょっとくらい・・・いい・・よね///)」 しばらく撫でていたのだが、居心地が悪いのかモゾモゾしだした曙の 上目づかいな視線と目が合わさる。 曙「あ・・・・」 曙「(提督の顔・・・近い。・・・・キス・・・とか。ね・・)」キュン 提督「・・・」なでなで・・・ぴた 顔を真っ赤にしてこちらを見上げる曙と、そのまっすぐな心の声に ドキっとして撫でる手を止めてしまった。 どうやらこの護符の効果は相手の感情に引っ張られるらしい。 そっと手を曙の頬に添える。 曙「ん・・・・」 目を閉じた曙のまつ毛は、小刻みに震えている。 綺麗なピンク色をした唇はキュッと閉じられ、 まるで侵入者を拒むかのようだ。 彼女の髪からふわっと心地よい香りが鼻をくすぐる。 提督「曙・・・・」 そっと腰に手を回して彼女を抱き寄せる。 少し前にかがんで彼女の唇に吸い寄せられるように顔を・・・。 バーーーン!! 島風「ていとくーーー ー!かけっこしよーーーー?」 曙・提督「!!」 突然やってきた島風に驚いた曙はパチっと目を開ける。 後数センチまでの距離だったため、見つめ合う格好になった。 曙「あ、あ、あ・・・」 どんどん涙目になっていく曙にどうしたものか、突然のことに頭が回らない。 島風「どうしたの?見つめ合っちゃって」 曙「わぁっ」ドン 提督「うわっとと」ぐいーーっ 曙・島風「きゃぁっ」どたんばたん 突然突き飛ばされたためバランスを崩し、咄嗟に伸ばした手で島風と曙を巻き込んで倒れ込んだ。 島風「痛たたた・・・。ていとくひどいよ!もう・・・。あ・・・!」 曙「んん・・ん・・・」 一緒に倒れ込んだ時に、幸か不幸か曙と先ほどの続きをすることとなった。 曙「んん!?んー!んーーっ!!・・・んはっ・・・はぁはぁ」 島風「ごめんね、上に乗っかっちゃってた」 曙「ッッ」 ガバっと起き上がると、曙は一目散に走り去っていってしまった。 提督「曙ッ!待っ・・・」 島風「おぅっ」ドターン 慌てて追いかけようと立ち上がったものの、島風の服のボタンと絡まってしまい島風を押し倒す格好になってしまう。 島風「ん・・・」 提督「・・・!!」 思い切り押し倒して口づけしてしまっていた。 島風「(あ・・・私、てーとくとキス・・・してる・・・)」 島風「んちゅっ・・てーとく・・・んふっ・・・」 島風「(てーとく・・・大好きだよ!)」 ドック帰りとはいえ戦闘後で高揚している島風は、切り替えが早く高まる気持ちを抑えきれずにしがみついてきた。(だいしゅきホールド) 護符の効果により島風の想いも強烈に流れ込んでくる。 さっき倒れた拍子に、右手は島風の胸の上にあり、ささやかながらもやわらかい弾力が指を押し上げてくる。 提督「島風・・・」 やさしく髪を梳いてやり、気持ちを落ち着かせてやる。 島風の目を覗き込み、愛おしむまなざしで語り掛ける。 提督「島風、俺もお前が好きだぞ。」 島風「てーとく・・・・」 すでに赤くなっていた島風の顔が、ポッとさらに赤くなる。 しかしそれは嬉しさ半分悔しさ半分である。 島風「・・・てーとく、ずるーい」 ぶぅ、と膨れる島風は、言葉にせずともこちらの心を読み取っていた。 おでこにキスをして島風から離れる。 島風「ぶーぶー」 島風「(絶対一番好きって言わせて見せるんだから!)」 不服そうな島風だったが内心は幸せいっぱい、残念がちょっとという感じだ。 口づけした唇をなぞり、キスされたおでこを触って見上げながら、にひひっと幸せが漏れていた。 島風「てーとくのことあきらめないんだからねっ!」 そう言い放ち、島風はパッと立ち上がったかと思うとあっという間に走り去ってしまった。 提督「・・・・やれやれ、どうしたものか」 あれはいずれ食われるな・・・(自分が)。覚悟をしておいた方がいいかもしれない。 そう思う提督だった。 島風の過去を視たときからどうも島風に懐かれてしまったのだが、まさかここまでの想いに膨れ上がっていようとは思いもしなかった。 護符がなくとも艦娘たちから好意の視線を感じていたが、やはりと言うべきか、いざ心を見てみるとこれでもかと情愛の念があふれていた。 嫌われていると思っていた曙ですらアレだったのだ。 他の艦も推して知るべし。 この護符について一つ分かったことがある。 心を通わせている者でも相手の心が読めない場合がある。 島風からは好きという感情が強すぎて他の心の声がかき消されていた。 どうやら伝えたいという気持ちが重要であるらしい。 ならば深海棲艦の伝えたかった事とはいったい何だったのだろうか・・・。 寒いといっていた彼女たちは何を想い、願っているのだろう。 彼女たちの魂を救いたいと、切に願わずにはいられなかった。 +後書き 90 :名無しさん@ピンキー:2014/03/07(金) 01 13 40.56 ID 1b33W5PM 以上です。 ケッコンカッコカリがものすごい重婚状態のためこのような流れににに・・・ いつかの島風の続き物だけど何故か曙の話になった。 そして我が艦隊の曙は遠征組でそれほど活躍してないんだけど キラ付けのたびにつついてたらあの震え声が気になってSSにしてみた。 ちなみに我が鎮守府の秘書官は如月で、大井っちや北上さんなどなど何名か愛人枠にいます。 いずれ登場させたいなぁ
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343 :6-632:2014/02/07(金) 02 09 48.35 ID 3RjczXZM 「どういうことだ、クソじじいども」 俺は激怒した。艦娘の生存率ばかり気にしてまともな戦果が少ない俺の艦に “アレ”の装備を強制執行しようとしているらしい 『あの武器だけは、やっぱり載せないで』 『あぁ、絶対載せないさ。お前の頼みだからな』 恋人の、北上の願いを踏みにじる訳にはいかない。 俺は咄嗟に改装工廠へ走って行った 「やめてよ!やめて!!こんなの載せていいなんて言ってない!」 工廠に着くと北上が絶叫しながら“アレ”の装備を拒んでいる 「提督も、載せないって約束してくれたのに!なんでなのさ!」 どんなに北上が叫ぼうとも聞く耳を持たない工廠担当のクソじじい共 「俺は、北上への“アレ”の搭載は認めていないはずだが?」 工廠担当に問う。まぁ、答えは“予想通り”のものだったが・・・。 「大本営の決定です。少将の御意向は関係ありませぬ。少将が止めよと厳命されましても、大本営の命である以上実行します」 そう良いまるで卑猥な笑みを浮かべると、嫌がる北上に無理やり“アレ”を取り付ける アレを取り付けらたショックからか俺が止められなかったショックからか 北上はただポロポロと涙を流すだけだった。 俺は耐えられなかった だから、護身用の銃で工廠のクソじじいをぶち抜いてしまった。 「守も攻めるも黒鐡の浮かべる城ぞ頼みなる・・・」 ここに来てから何日立つのだろう。俺は何回“行進曲 軍艦”を口ずさんだんだろう あの日、工廠のじじいをぶち抜いたその後、憲兵にひっ捕らえられ、投獄された 当たり前と言えば当たり前の事ではあるのであるが 俺が投獄されてから、ずっと北上は俺の牢の前から動こうとしない 「北上・・・。いいかげん新しい司令の命令を聞いて出撃しろ。出ないとお前も」 俺は北上を諭す。新しい司令の命令無視を繰り返し俺の牢の前にずっといる いくら艦娘とて、命令無視と敵前逃亡で軍法会議にかけられれば処刑は避けられるであろう それは嫌だ。絶対に北上には生きていてほしい。 「アタシ、提督の命令じゃないと戦場に出たくない。新しい提督の命令無視して牢屋にいれられるなら、それで良い」 不安なのか、寂しいのか、それともこの牢が寒いからなのか北上が震えている 俺は毛布を手を出すのがやっとの大きさの鉄格子から北上に手渡した 「ありがとね、寒かったんだ・・・。でも寒いだけじゃないよ?」 北上の目にどんどん涙が浮かんでくる 「好きなのに、大好きなのに提督と手もつなげない、キスもできない、エッチだって」 北上が絞り出すように言う 「俺だって・・・」 そう言い、鉄格子から手を出し指を絡める。 「ほら、手ぐらいつなげるだろ?だから」 北上は力なくうなづいた。 そして、俺の牢の前から姿を消した 北上は毎日俺の牢まで来て色々な話をしてくれる 新しい提督は、艦娘の生存率よりも戦果を優先して皆嫌っていること 第六駆逐隊が疲弊していても、中破レベルの怪我をしていても進撃させること 北上いわく、新しい提督は駆逐艦は消耗品としてしか見ていないかもとの事 そして、そんな姿をみて心配してしまうからウザイとのことだった そんなたわいない会話をしているときだった 「ねぇ、提督・・・。シたい」 突然北上が行ってきた。 「あのさ、エッチはできなくてもこの鉄格子の大きさなら口ではできるでしょ」 そう言い、指を絡めてきた。 俺も投獄されてから満足にオナニーすらできず、かなり溜まっていた 俺は反り返った性器を鉄格子から北上に向けて突き出した 北上の口が俺のペニスを飲んでいく 亀頭を丁寧になめまわし、裏筋を刺激するように咥えながら舌を使ってくる 口内の温度と絶妙な舌技で、溜まりにたまった俺はあっけなく北上の口内へ 大量に射精してしまった。 「提督・・・。ごめんね」 そういうと、北上は突然下半身を露出させ果ててもなお大きさを保つ俺のペニスを 自分の性器にあてがった。 「アタシも欲しいよ。提督の、だから」 そう言いつつ、北上の性器は俺のペニスを飲み込んでいく。 しかし、鉄格子のせいで奥まで、根元まで入れることはできない。 sれでも俺は北上を満足させたい一心で、気持ちよくなりたい一心で小刻みに腰を動かした 牢獄に似合わない水音と北上の甘い声 「提督・・。奥まで欲しい、無理なのは解ってる。でも奥まで」 「ごめん、俺も北上の奥まで入れたい。もっと深く愛したいでも」 北上と俺の間をふさぐ鉄格子が憎い そんな状態でも「大好きだよ提督」と何回も何十回も言ってくれる北上に愛しさを感じつつ 二回目の射精を迎えようとしていた 「北上、俺」 「うん、提督のちょうだい、アタシも一緒に」 その言葉を聞き北上の中に今まで以上に射精した。 行為を終え服を整えた後に普通の恋人同士ならキスをするのが定番だろうが 鉄格子が有るがゆえに、互いの指を絡ませた 北上と数日振りに交わった夜の事だった 『司令官・・・。もっと私を頼ってくれてもいいのよ』 「ん?なんだ雷まで来てくれたのか」 『そんなんじゃ、ダメよ!』 「まぁ、俺がやったことだしな。良くて一生このまま、悪くても銃殺だろ?」 たわいない会話に思えた。唯一違和感を感じた所は・・・・。 会話していたはずの雷が帰る時に、光に包まれながら消えて行ったことだ 嫌な予感はしていた 次の日、俺の牢の前に現れた北上の表情はいつもにまして硬かった 「あの、新しい提督さやっぱり駆逐艦の事何とも思ってないんだよね」 第一声がそれだった 「雷が沈んだのか?」 北上は驚いた表情でなぜ知っているのかと尋ねた 「実はあの後な、雷が俺の牢まで来てな。最後に歩いて帰らずにスーっと消えちまったんだ」 夢枕に立ったと表現しても良いだろう。 北上情報によれは、俺の代わりの提督は功を焦るばかり、複数の駆逐艦の傷を放置 そのまま進撃させそのまま沈めたそうだ それに金剛姉妹、加賀、北上をはじめとする軽巡・雷巡が不信感と怒りを露わにしていると の事だった。 無論命令違反も そこがターニングポイントになってしまった 翌々日俺の軍法会議 裁判は5分もかからず俺の死刑が確定した その日がやってきてしまった 俺は目に白布を掛けられ、椅子に座らされ、手足を縛られている 海軍ご自慢の銃殺刑という訳だ 執行役が到着するが様子がおかしい 「アタシがなんで提督を殺さなきゃいけないのさ!」 軍上層部は“命令違反・軍規違反”を繰り返す元俺の艦娘達への見せしめのためにも 北上を執行人に指名したのだ どこまで腐敗してやがるのか底が見えない状態だ 「北上!俺の最期の命令だ!この命令に従え!絶対だ」 俺は声を張り上げた、 北上の声にならない叫び、これが最期に聞いた「音」だった *************************************************************** アタシは恋人を殺した。 もう何もかもわからない どうして“アレ”を載せておけばよかったの? 何でアタシなの? もう嫌、なんでアタシばっかり ********************************************************** アタシはろくに入渠もせずにこの作戦に従事している 大好きだった人の後任の提督はまさにクソ提督と言う奴で本当にウザイ アタシは満身創痍。もう2・3発食らったら沈みそう いや、本当は沈みたいから入渠していなんだ。 秘密裡にイムヤにお願いしてあるんだ。アタシが沈んだら取り合えず陸まで運んでって 木曾にお願いしてあるんだイムヤがアタシを陸に上げたらあの人と一緒のところに埋めて欲しいって 「帰投せよ、帰投せよ」 何か聞こえたけど、気にしない。さて前進しますか あ、ヤバいフラグシップの戦艦が居る。 直撃コースだこれ・・・・。 ねぇ、あっちの世界でも会えるよね・・・。アタシの大好きな提督 **************************************************************** 木曾は死者を冒涜するのは嫌いだがと前置きをしつつ、 元上司である提督の墓を掘り起こした。もう既に数か月が経過しており 亡骸は骨だけになってしまっているが、その骨に寄り添うように北上を安置した 最期の手向けと言わんばかりに、冷たくなった北上の手をそっと骨の上に置いた 見間違えかもしれないが、一瞬北上が微笑んだように見えた “あの世”で二人が再会し、仲睦まじく永遠の愛を誓えることを祈り 土をかぶせた +後書き 348 :6-632:2014/02/07(金) 03 12 30.55 ID 3RjczXZM 以上胸糞悪い作品おわり ちなみに、雷の描写は実際に駆逐艦雷が轟沈した夜工藤艦長の元に 部下だった乗組員が枕元に立ち、艦長!艦長!と言いながら消えて行った話を ベースにしてみました 次は誰か孕ませるかまたシリアス系にするか思考中です 349 :名無しさん@ピンキー:2014/02/07(金) 03 15 07.90 ID BUVFWGbX 343 北上がアレのせたくないのは命の重さを知ってるからなのに 提督があっさりと殺しちゃだめだよね 案の定BADENDまっしぐら・・・ もしその状況で最善の手があったとしたら 後任が酷い作戦実行するような息のかかった奴が送られてくるの予想できるんだし 提督は退任させられないように適度に戦果挙げつつ 最小限の犠牲になるようにするしかなさそうだな たとえ最小限とはいえ犠牲を出す作戦で艦娘たちに嫌われたとしても 自分も紳士スレに北上にアレ強引に乗せる小ネタ書いたんだが結末が違いすぎてびっくりしたw
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お尻ぺんぺんとかがあるので嫌いな人はNGよろしく。エチュエム!!エチュエム!! ------------------------------------------------------------------ 鎮守府・提督執務室── 「この、」 制帽に眼差しを伏せた提督の手の中で、鉛筆が2本、まとめて音をたててへし折れる。 「……大バカもんどもがァァーーーーッッ!!!」 四十六糎三連装砲並みの怒声が、鎮守府のすみずみにまでも響き渡る。 執務室の窓が、台風の時のように大揺れに揺れる。次の瞬間、それらは内側からの音圧に耐え切れず緩やかに外側へ膨らみ、撓おうとした窓枠との力の対立に耐え切れず、ぱりん!ぱりーん!と弾けて飛んでいった。 「貴様らは? いったい? どういう? 了見で? ──平和であるべき食事の時間に? いさかいなんぞ? 起こしたのだ──」 奥歯を鳴らした提督が、常に護身用に傍らに置いてある短鞭──郷里で趣味にしていた乗馬用の流用だそうである ──で自らの手をぱちぱちと、語尾を上げるごとに叩いている。 「あ゛あ!?」 凄まれたその眼光こそ、深海棲艦も恐れをなして逃げ出すであろう。直接の叱責を受けていながら、“ああ提督、怒ったお顔も勇ましくてお素適です”などと頭の片隅で加賀は思う。 「……そ、その──……最初は、些細なことだったのです。……」 つかえつかえ、鞭のなる音の中、加賀は釈明する。 艦娘たちの食事は、“食事”という名前こそ取っているが、要するに燃料補給である。 人間の姿かたちである以上、提督の食事に相伴したりもするが、 本当の食事は鋼材であったりボーキサイトであったり弾薬燃料であったり──要するに、諸々の資材である。 その資材が、彼女たちが茶碗へ注いだり椀へ盛ったりする段階に、 何故か米飯や味噌汁や数々の菜の格好に変じているのかはともかくとして、だ。 始まりは赤城が、加賀の“食事”を、自分よりも多いとからかったことによる。 正規空母は、製造──生まれてくるにも勿論だが、維持していくにも数多の資材が要る。 とある中尉に“女も積めばノン・ストップ”と言わしめた原子力空母のようには、中々都合よくはいかない。 それはしばしば食事の風景において、たおやかな外見の娘らしからぬ大食漢ぶり、という見た目になる。 そして艦娘たちが、おおよそ女学生ぐらいの精神年齢であることを鑑みれば、 同性に大食いと言われることは、耐え難い侮辱なのである。 言った相手も言われた相手も、そのクラスは正規空母。飯の量のわずかな多寡で、 ましてや、その言う相手が姉妹ならば。 ──食卓は、戦場と化した。 口の出し合いから始まり、なぜかお互いの艦載機がひらひら空中を舞い始め、 そして赤城が打ち振るった皿が運悪くその手からすっぽ抜け──加賀がとり舵一杯でそれを避け ──騒ぎを聞きつけた提督の額に、気持ちよく真正面からクリーンヒットしたのである。 提督の制帽の上には、美味そうにこんがりと焼けた秋刀魚(弾薬)が載る結果となった。 入渠中の赤城は、整備兵によって素早く“修復継続の要あり”と庇ってもらえたが、 五体無事な加賀はそうもいかない。 「ほーーーーー」 「以上──報告は終わりです、提督。申し訳ありませんでした」 提督は鞭を鳴らし、その先端を片手で受け止め、といった苛立ちの挙措そのままに、加賀を睨んでいる。 「ぶっちゃけ言うぞ。阿呆か貴様らは」 「返す言葉もありません……」 「大体、兵装の良し悪しで、自分が強いお前が弱いといった言い争いなら、 軍人誰もが自分最強と思いたいものだから分からんでもないが。 何が悲しゅうて、俺の艦娘がメシで争わなきゃならん?」 「申し訳ありません……」 「貴様らは出撃して無事帰還してメシ食って寝て出撃して、とっととこの戦争を終わらせることに終始しろ。 いいか、以後二度とメシで争うことは許さん。 ……俺が、艦娘の食事も満足に調達できん甲斐性なしと言われている気分になる」 「て、提督」 素直に許されたことを喜ぶべきか、まだ眼を伏せておくべきか迷った加賀の頬が、少し熱くなった。 秘書を務める高雄が、“怒りっぽいけれどお可愛らしい方ですよ”と微笑む理由が分かった気がしたが、直立不動は崩さずにおく。 何しろ提督は、以上だとかここまでだとか、解散だとかいう言葉を口に出していない。 「説教はここまでだ。来い、加賀」 ──そして、人差し指を振って、提督は加賀を呼んだ。 呼ばれた加賀は素直に、執務机を回り込み、彼の椅子の横に立つ。 「……きゃっ……!」 「……後は、姉妹仲をきちんとするよう、お仕置きをしておかんとなあ」 腕が引っ張られた、と思った瞬間には、加賀の身体は倒れこんでいた。椅子に腰掛けた提督の膝の上に、まるごと上体を伏している。 だが脚は投げ出されているから、丸っきり幼児に対する仕置きの姿勢と変わらない。 臀の肉を遠慮なく、五指の爪をめり込ませるようにして揉まれる。ぺろんと、短い行灯袴まで捲られてしまった。 「てっ、提督っ、何、なにをなさっ……きゃあッ、いやあッ!」 「……駆逐艦たちはまだ子供子供しているからな。これでも俺はまだ自重の強いほうだぞ。 暴れるな加賀。少し踏ん張れ──そらっ!」 「痛ぁっ……!」 派手な音と共に、加賀の臀部に、赤い大きな紅葉が咲いた。 痛み自体はそれほどでもないが、繰り返すに女学生ほどの精神年齢の艦娘にとって、 尻を引っぱたかれる行為は、羞恥以外の何ものでもない。 提督も、鎮守府の長として赴任してくる前には、各種“精神注入棒”にさんざん痛めつけられたのだろう。 今加賀に振るわれているのが、真物の“バッタ”でないだけマシとは言えようが、痛いものは痛い。 「姉妹(きょうだい)は仲良く! 飯が少なければ分け合い! 提督を! 嫉妬させるくらいの! 仲むつまじさで! おるようにせよ!!」 「は、はいっ──てっ、提督っ、もっ、痛っ、ごめんなさっ──申し訳、ありませんーッ!」 ついに加賀が本格的な涙目になるころ、提督の仕置きは終わりを告げた。 痛む臀は、袴が戻ってくるだけでもひりひりする。それでもはしたない姿は見せるまいと、 加賀はなんとか机に両手をついて、どうにかこうにか提督の膝から体を起こす。 「加賀」 折れ曲がった袴の襞が、再び捲り上げられて、加賀の腿にひんやりと空気が染みた。 それだけではない。硬い、皮革で作られた舌が、彼女の秘所に、下着越しにめり込んでいた。 「貴様、こいつは何だ? 仕置きだと言っただろう、よりにもよって尻を撲たれていたのに濡らすなんぞ──」 「……っ、あァッ!?」 加賀の秘所を蹂躙しているのは、提督が携えた乗馬鞭だ。 熱を持ったそこが、温かくも丹念でもない革鞭の先端に、滲んだ愛液とともにぐりぐりとこね回される。 意に反して蕩けたその中に下着が食い込んでいき、発情した粘膜を提督の眼前に露にした。 今や加賀は、執務机に上半身を伏せ、真赤に腫れた臀と、ねっとりと綻びた女の秘密を、提督に向けて突き出す格好だった。 「……普段はつんけんと取り澄ましているくせにな。加賀、貴様の夜戦に関する練度はどんなもんだ? あ?」 「んんぅっ……! や、提督っ、そこ、やめてっ──はう、っア……!」 持ち替えられた鞭が、今度は重点的に、一番敏感なクリトリスをとんとんと叩き始める。 愛液でぬるぬるの革は、やや強い刺激ではあれど、痛むものではない。 それどころか、ひと叩きごとに蜜の量は増えるばかりで、秘所はすっかり下着から透けていた。 加賀が恐れるのは、提督の気まぐれだ。もし思い切り、こんな状態の秘所を打たれてしまったら。 痛みに気絶できるならば、まだいい。その刺激で、快感のはじけた先へ連れて行かれてしまったら。 気づけば彼女の腰は切なげに揺れるようになり、提督が鞭を自ら動かさなくとも、 悦いところを探して淫らなうねりを見せていた。 秘所の谷間のふくらみの中に、加賀が鞭を挟みこんで、喘ぎ声と愛液を垂れ流すようになるまで、 提督はにやにやと笑みを浮かべたまま、その遊びに熱中していた。 「んっ、んくぅっ……て、提督っ、…………わ、わたしっ、だめです──おかしくなってしまうっ!」 既に加賀の腿には、愛駅がべったりと、油のように滴っている。 戸惑いがちな腰の動きは、彼女の悦楽に火をつけて煽るばかりで、達する直前ではあっても、 解放するまでには至っていないらしかった。 提督の笑みがいっそう深くなり、今度は鞭の先端を下着へ引っ掛けて、小器用にぺろりとそれを剥ぎ取る。 加賀の欲情をたっぷり含んだ薄い布地は、頼りなく彼女の太股へ引っかかり、艶めかしくそこを彩った。 「……そんなに男のものが欲しいのか。いいぞ、加賀──くれてやる。たっぷり味わえよ」 「──……っ、ん、あぁっ、あ、いやぁあぁっ……!!」 とうとう膣口に訪れた剛直の熱さが、一瞬で加賀を狂わせた。 ぎりぎりで堪えていた欲情が、秘所から爪先、頭のてっぺんまで駆け上り、浸していく。 初々しい襞がきゅうきゅうと牡を締め付け、子宮へまでも導こうとして、絞り上げる。 二人の肌のぶつかり合う音が、先ほどの打擲よりも激しく、嫌らしく、執務室に長いこと響いた。 「沈んじゃうっ……提督、加賀が、しずんじゃいますッ…………提督ので、あんっ、轟沈、させられちゃ、う──、!」 やがて、喉奥から随喜の叫びを放って、背筋を反らしながら──提督の剛直を食い締めながら、加賀が達する。 結合部に淫らな匂いの熱い潮が浴びせられて、それを感じ取った提督もまた、大量の精液を膣内にぶちまけた。 絶頂してもなお、雄を締め付けて離そうとしない膣に苦労しながら、彼はぽつりと呟いた。 「やれやれ。……一航戦は良く似た能力だが、姉妹揃って──これとはな」
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前回の話 3-1-A 太陽は頂点を少し過ぎていた。 南洋の陽光はギラギラと容赦なく照り付ける。 暑い日曜日の昼下がり。 今日は艦隊の休養日だ。 かつて、月月火水木金金と言われはしていた。 現実には人と同じように艦にもオーバーワークは禁物だということは 理解されていたらしく、平時の日曜日は休養日に充てられていた。 無論、今は戦時であるが艦娘達に疲労が溜まらない様に提督は即応待機の部隊を除いて、 休養日を設けていた。 だが流石にこの太陽の下に出歩く艦娘は少ない。 全館に戦艦大和並みに冷房設備を施している鎮守府内で艦娘達は思い思いの休みを 満喫している。 昼食後の厨房には幾人かの艦娘達が集まって料理をしている。 きゃいきゃいとかしましい談笑が聞こえる中、セミロングボブの艦娘が自信無げに オーブンを眺めている。 ピンクのフリルで飾られたエプロンは粉と恐らくはこねた小麦粉が付着して乾いた と思しきゲル状の物体で彩られている。 チーン、というタイマーの音に少しビクつきながらもおずおずとオーブンの扉を 開けて天板を取り出す。 天板にはほかほかと湯気を立てる黄褐色の焼き菓子が整然と並んでいる。 「あら、羽黒ちゃん上手にできたじゃない」 和装に割烹着の艦娘が羽黒に笑いかける。 艦隊の母、軽空母 鳳翔 だ。 「は、はい。あの、ありがとうございます」 羽黒がぺこりと頭を下げる。 ラードを練って作ったサクサクのクッキーをバスケットに取りながら羽黒は、 はにかんだ笑顔を浮かべる。 第五戦隊を構成する妙高型4姉妹は連日出撃を繰り返しており、即応待機からも外されて ここ数日は完全な非番である。 那智と足柄に至ってはドッグの空きに提督に無理矢理押し込められるようにして入渠中だ。 そうでもしないと大破するまで出撃を繰り返しかねない、とため息まじりに提督が 苦笑いするのを羽黒は見ていた。 3-1-B 『提督は優しいのですね』 とドッグ入りする二人を見送りながら榛名が提督の傍らで微笑んでいたのが羨ましかった。 -私も提督の傍にいたい。できれば、手、なんかつないだり…… だが、自分の引っ込み思案な性格を熟知していた彼女にはそれは難問だった。 悩みに悩んだ挙句、彼女は艦隊の母、鳳翔に相談を持ち掛けた。 いつもなら姉たちに相談をするところだ。 だが、提督と同衾しているところを目撃してしまってからは姉たちと提督の話をするのが どうも気が引ける。 二人の姉、那智と足柄に至っては、酒が入ると体位がどうの口での奉仕がどうのと 大和撫子にあるまじきはしたない猥談を長女の妙高に注意される始末。 その妙高も提督とは関係を持っているのは周知の事実であり、羽黒からすると余裕すら 感じられる。 そこで、艦隊でも古参であり、提督の事も良く知っている鳳翔に駆けこんだのだ。 話を聞いた鳳翔は穏やかな笑顔で話を聞き終わると 『やはり、殿方を落とすのは胃袋からね』 と言って初心者でも簡単にできるクッキーの焼き方を付きっきりで教えてくれたのだ。 『提督はお酒を飲まれるし、初心者の羽黒ちゃんでも作れる甘さ控えめの中華クッキーに しましょう』 こうして、今、半日かけた羽黒の苦心がまず一つ報われようとしていた。 「……喜んでくれるかな」 幸せそうな羽黒の笑顔を横からニヤリと半月に笑う顔が覗き込んだ。 「そうだねぇ、甘さ控えめは呑ん兵衛の提督向きだからね~」 「えっ、その、あの、隼鷹さん」 元が客船だからか、意外にも料理が得意な隼鷹がからかう。 この軽空母は軟派なふりをして意外と洞察力に定評がある。 「ち、ちち、ち、ち、違いますから、私、その、ごめんなさい!」 「ひゃっはー、図星かな~」 顔を真っ赤にして羽黒はバスケットをテーブルに置くと速力一杯で厨房を飛び出していった。 「ちょっと隼鷹、意地が悪いわよ」 「たはは、めんごめんご。にしても素直で可愛いねぇ」 陽気な軽空母は姉妹の飛鷹に窘められても、あまり反省した様子は無かった。 「そうね、可愛いわね」 そっと後片付けを始めながら鳳翔は柔らかく笑った。 「でも余程恥ずかしかったのね、クッキー忘れてるわ。あの娘」 鳳翔の一言で軽空母姉妹は顔を見合わせて同じように幸せな笑いを浮かべた。 3-2-A 「さて、終わった。片づけたら飯でも行こうか」 「はい。提督」 穏やかに微笑んだ太眉の艦娘が机上の帳簿や資料をまとめ始める。 事務机の上には戦闘詳報や沖ノ島海域の航空写真、敵情などのファイルが開かれている。 休日とはいえ現在、艦隊は作戦行動中である。 艦隊が休んでいる間、つまりは出撃していない間にこそ編成や資源割り当ての準備を 済ませておかなければならない。 事務方が忙しいのは昔から変わらない。 『海軍軍人たるもの地上勤務など希望してはいけない』 と西村提督は言っていたが書類を決済できる”提督”はこの鎮守府には一人しかいない。 書類が山になるのも仕方がない。 特に沖ノ島海域の攻略が始まってから遠征艦隊の編成と入渠作業で提督の手はいっぱいである。 あれやこれやと最近は深夜まで作業が続く事も多い。 今日のところは朝から手伝いに来ていた妙高のおかげもあって作業は順調に片付いていた。 「すまないな、朝から。おかげで助かった」 「いえ、お役に立ててうれしいです」 妙高はてきぱきと資料類を片していたが、ふと手を止め提督を見つめた。 何のことはない平凡な顔立ちの男。 特に上着を脱ぎノータイのシャツというラフな格好の今は特にそう感じる。 だが潮風と爆炎に鍛えられた心と体がその中に隠れている事を妙高は知っていた。 潮気とでも言うべきか。 艦娘達が共通して愛する海軍の男に纏われる独特の色気。 かつて彼女達を指揮していた艦長、司令といった男たちの持っていた香り。 幾度も共に死線を越えるうちに確実にこの男はその香りを強く纏い始めている。 幾度も共に死線を越えるうちに妙高はこの男に特別な感情を持ち始めていた。 はしたないと思いながらも自ら望んで、戦闘の火照りを鎮めるために体を重ねた夜も 多々あった。 しかし、最近はとんとご無沙汰である。 彼が深夜まで書類と格闘していることは鎮守府の誰もが知っている。 彼女自身や那智、愛宕や不知火といった事務処理に比較的長けた艦娘達が仕事を手伝うのが 慣例だ。 そしてその後、寝室まで共にしてしまう艦娘も多い。 妙高は提督の体を慮ってそのまま部屋を辞するようにしている。。 特に二人の妹は完全勝利目前で撤退した時など戦闘の穴を埋めるかのように提督の体を求めた。 秘書艦の仕事を終えて執務室を退出する自分と入れ違いに扉に突撃する足柄や、冷静さを 装いながら手と足が同時に出ている那智とすれ違った事も一度や二度では無い。 自分の慎ましさが恨めしい。 だが。 休日。仕事終了。二人きりの部屋。 ライバル?の艦娘達はほとんど鎮守府を出払っているか疲労で休養中だ。 最も警戒すべき足柄と那智の二人は現在入渠中。 13万5千馬力を誇る機関がうなりを上げ20.3サンチ主砲に仰角がかかる。 天佑ワレニアリ。全軍突撃セヨ。 もじもじと顔を赤らめていた妙高だが意を決したように提督に声をかける。 「あの提督……エッチしましょう!」 3-2-B 「…………へっ?」 唐突すぎる妙高の申し出に提督の時間が止まる。 顔を真っ赤にした妙高は両手をグーに握りしめ提督を見つめる。 「最近、ご無沙汰ですしっ……いえ、はしたないのは重々承知ですがっ」 「そ、そうだね」 ずいと顔を近づけてきた妙高に気圧されて提督が椅子の上でのけぞる。 「ダメ、ですか……」 八の字になった眉毛の下で上目遣いの瞳が潤む。 ゆっくりと頭を振って提督は真剣なまなざしを返した。 「ダメじゃないよ」 ホッとした微笑が提督の視界で大きくなる。 白手袋に包まれた彼女の細い指が優しく顔を包んだ。 熱い唇が彼のそれに重なる。 「…んっ……ちゅっ、ちゅちゅっ……んぁはぁぅ」 そっと妙高の肩に提督の手が置かれる。 そのまま男の胸に艦娘は体を預ける。 心がジンジンとしびれ動悸が高まる。 同時に羞恥心が薄れ、本能が頭をもたげていく。 ほどなく妙高はするりと提督の口内に舌を割り込ませる。 「ちゅっ……んん、ふ……んぷっちゅぅ」 前歯の裏側をくすぐり舌先と舌先を重ねる。 観念したかのように提督の舌が呼応してチロチロと舌先を絡めてくる。 「んぶぅっ……んっんっんっんっ……ちゅぷぅるぅぅ…んぅっ」 次第に大胆になっていく提督の舌の動きに合わせるように妙高はより深く舌を差し入れる。 提督の舌が妙高の舌を完全に捉え完全に絡み合う。 「れろぉ、ちゅぷっ……んぐ、ぅうううんっ……んふぅぅぅぅぅ、んぁふぅぅんっ」 反対に差し入れられた提督の舌が妙高の口内を優しく撫で始める。 舌の裏を、歯茎を、奥歯をくすぐられて妙高の鼻から甘い息が漏れる。 口内に侵入する男の唾液を夢中で舌ですくい集め嚥下する。 胃に落ちていく熱い体液が体の内から抱きしめられる錯覚に妙高を包む。 そのままそっと提督の股間に手が触れる。 硬く熱いものが脈打ってるのがわかる。 ジュンと股間が潤い熱い愛液がショーツを濡らす。 動悸はさらに高まり、思わずごくりと唾を飲み込んでしまう。 -ああ、提督のおちんちん、もうこんなになってる…欲しい。 メスの本能をさらけ出し始めている自分が恥ずかしい。 しかし、愛欲に蕩け始めた脳はそれを甘受し、あまつさえその後の行動を催促する。 「ぷはぁ、はぁはぁ……提督、これ大きくなってます」 妙に手慣れた手つきでジッパーを下げ陰茎を露出させる。 既に力を漲らせていた怒張が天を突くように飛び出した。 「え?、ちょっと、妙高?」 「お疲れでしょうから、私がお口で……はむ、んふぅ」 提督が止める間もなく妙高は提督のペニスにしゃぶりついた。 「ちゅぷっ、ちゅぷっ、ちゅ、んんん……んふぅ、ちゅぷ……じゅるるる」 長いストロークでペニスに引き延ばされるかのように唇が歪む。 じゅぷじゅぷじゅぷ、と淫靡な水音が規則的に室内に響く。 提督が快楽に負け腰を椅子に落として妙高に身も心も委ねたその時。 執務室のドアから遠慮がちなノック音が聞こえた。 「あの、は、羽黒です。提督、いらっしゃいますか?」
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戦争が終わり、世界が少しずつ落ち着いてきた頃、俺はザフトを辞めた。 終戦からこれまでずっと共に戦ってきたキラさんは少し悲しそうな顔で俺にまだ共に戦いたいと言ってくれたが、俺はそれを断った。議長を否定したこの人達がこの世界をどう変えて行くのかを、外から見たいと思ったからだ。キラさんにそう素直に告げると、「なら、僕達は君に認め貰える様な世界に――――花の吹き飛ばない、植えた花が全て咲き誇るような世界に導いてみせるよ」と宣言し、俺達は握手で別れた。 それからずっと今日までバイクで旅を続け、今はアジアのとある島国からユーラシア大陸に向かうため港町に向かい走っていたのだが、綺麗な海に心を奪われ、まだ時間があるのを確認した俺は愛車を停め、戦争時に心を少し通わせた今は亡き少女に思いを馳せながら、のんびりと砂浜を歩いていると、波打ち際に倒れる一人の少女を見つけた。 「ここは……どこでしょうか?」 ゲームでしか見たこと無いような巫女装飾のような服に東洋風な顔立ちの、綺麗な黒髪のその少女。目を覚ました彼女は、自らの名前しか覚えていなかった。 「私は榛名と申します。今はそれしか思い出せません」 「旧日本の名前だな。俺もそこの血が流れてるんだ。俺は……シン・アスカ」 記憶を失ったその少女と旅をすることになった。 その途中で俺達を襲った盗賊のMS。それに踏み潰されそうになった俺を救ったのは、彼女の背中からはえた……まるで戦艦に載っているような砲台だった。 「榛名、それは……」 それをきっかけに戻る記憶。 「金剛姉様、比叡姉様、霧島――――榛名を、私を一人にしないでください」 頭を抑え子供の様に泣きじゃくる彼女。 「ワタシモ……ワタシモマタ!!」 そして――――榛名を狙い、迫り来る謎の艦隊、深海棲鑑。 「榛名は私の大事なsisterデス。支えてあげてくださいネ?」 俺の夢に出てきた、榛名に良く似た少女。そして――――。 「私は生きていたい、姉様や霧島達の分も!! 金剛型戦艦3番艦、榛名、出撃します」 少女はその瞳に決意を宿し、新たな提督と共に戦場へと赴くのだった。 ―――― ―― 「と言う話デース。現実では提督がこの世界に来ましたが、もし榛名が提督の世界に行ったらで考えてみたヨー。私は自分の才能が怖いネー」 ニコニコと笑みを浮かべながらカタコトな日本語で俺に話しかけてくる金剛。コイツ、朝の会議サボってまで何してるのかと思ったらこんなことしてたのか。てか喋れはしないくせに書けるのか。 「けど……なんでヒロインが榛名なんだ? お前、いつもは俺にバーニングラブ!! とかいってくるじゃん」 「もー提督ったら、細かいこと気にしたらNO-なんだから」 「何があった? お前、この間榛名が来たときも、嬉しそうだったけど、何か少し悲しそうな顔してたし……」 それを尋ねた瞬間、金剛の笑顔が固まった。 数日前、金剛の妹に当たる榛名をこの鎮守府に迎えた。この鎮守府はまだ出来たばかりなので、戦艦は二人目それも、自分の妹だ。金剛はとても嬉しそうに彼女を迎えていた。 しかし、榛名が他の艦の挨拶のためにその場を離れ様とした時だった。金剛は榛名を一度呼び止めた。そして、金剛には珍しく、煮え切らない態度を取った後に、この鎮守府にはまだちっちゃい子(駆逐艦)ばかりだからちゃんと目線を合わせて挨拶してやれとだけ言い、榛名を行かせた。俺もそれに着いて行こうとしたのだが、金剛の様子が気になり、目を向けると、軽巡艦達に連れられ鎮守府内に入っていく榛名の背中を少し悲しそうに見つめていたのだった。 それから数日、今日まで金剛を姉のように慕う第6駆逐隊や、同じ第一艦隊で出撃する機会の多い重巡洋艦や軽空母の連中を始とする鎮守府中の艦娘に金剛が元気が無いので俺が何かしたんじゃないかと何度も聞きにこられた。 「……私は、榛名に――――いえ、sister全員に姉として最低なことをシタネ」 「え?」 暫くの沈黙の後、金剛はポツリと呟く。そして、そこからダムが崩れたかの様に、英語で喋りだす。 『あの大戦で……比叡が沈み、霧島が沈み私と榛名だけになった。大丈夫だからって!! 絶対守るからって約束した榛名の為に一生懸命日本を目指しました!! けど――――帰れずに、榛名を一人にしてしまった!! ……私は姉なのに、妹を守れず、二人残されて!! その後に自らも沈んで、妹をたった一人残して寂しい思いをさせて何が姉ですか!!』 金剛の瞳から一滴の涙が零れ落ちた。 『まさか……沈むなんて思いませんでした、たった――――たった二発の魚雷で!! 守りたかったのに、共に居たかったのに!!』 「そんな自分が情けなくって……それを榛名に謝れなかった自分はさらに情けないのデス……」 痛いくらい、金剛の気持ちが伝わってきた。守りたかった、約束した。どの言葉も、自分の口から紡いだ事のある言葉だった。マユにステラに、レイに、そして――――ルナに。俺は残された側だけどわかる。一度言葉にした自分の言葉、意思、想い、約束。それを果たせない辛さは……俺達の痛みはきっと同じものなのだろう。俺は、もう会えないからこそ、過去にしないと決めたからその痛みを背負い、金剛は再び合えたから、それが過去じゃなくなったからその痛みを背負おうとしているのだ。 自分の気持ちを吐き出した事で冷静になったのか、最後にいつもの口調に戻り、先程俺に読ませた原稿をその手に取る。 「これは私の遺書……のようなものデス」 「遺書?」 「Yes。もし私が沈むような事があれば、提督にはこの物語のように榛名を……いえ、榛名だけじゃないデス。これから提督が出会うであろうsisterを支えてあげて欲しいネ」 皆寂しがりだから。と金剛は少しおどけた様に微笑みながら付け足した。その笑顔はいつのも金剛の笑顔ではなかった。 「……お前がそんな弱気になるなんて……妹がホントに大事なんだな」 「いつもそれでsisterの写真みてる提督には言われたくないネー。けど、お姉ちゃんなんだから当然デース」 俺の机の隅に置かれたケータイ電話を指さして言う。 「流石は秘書艦だな、俺のこと良く見てる」 金剛は胸を張って当然だと答えた。あ、いつもの笑顔に少しずつ戻った。 「昨日、榛名に寝言で、「もう一人にしないで」って言われました。無論沈む気なんてないデス。けど私達がしているのは戦争。自分がいつ沈むかなんてわからないネ」 再び悲しそうな顔をする金剛。やめろ、そんな顔をすんな。 気が付くと、俺は金剛を抱きしめた。その瞬間、金剛が小さく息を漏らしたのが耳に届く。 「安心しろ、俺がお前を――――お前だけじゃない。この鎮守府にいる全員、沈めさせない」 金剛は小さく笑うと、俺を抱き返し、肩に顔を埋めた。 「全く、提督ゥ、こういう時は、「お前を」だけにしとく所だヨー? けど、その方が提督らしいネ」 顔を上げた金剛は、瞳は少し潤んでいるものの、いつもの笑顔で、俺を見上げてくる。うん、金剛はやっぱこうじゃないとな。 「それに、覚悟はいいけど、残される辛さもわかってるならそう言うこともう言うなよ? なあ、榛名」 俺がドアに向かって言うと、ドアが静かに開き、ゆっくりと榛名が遠慮がちに入ってきた。 「すみません、姉様。聞くつもりはなかったのですが……」 「榛名……」 「姉様、残すなどその様な事を言わないでください。 折角二度目の生とはいえ、あの頃とは違い人の姿になれたのです。私は姉様達と一緒にいろいろな事がしたいです。だから……」 泣きそうになりながら自らの心を吐露する榛名の唇に、金剛は人指し指を当てて優しく制止する。 「もう大丈夫デスヨ、榛名。お姉ちゃんも少し昔を思い出してNervousになってたみたいデス。もうお姉ちゃんは榛名も、比叡も、霧島も、この鎮守府の皆も離さないワ」 「姉様……!!」 いい話だなー、俺は蚊帳の外だけど。 「ところで金剛姉様? 姉様は提督と相思相愛なのですよね?」 突然笑顔で首をかしげながら聞いてくる榛名。どうしてこの空気でその質問を? あと金剛、普段そんなこと言ってるのか……。俺は金剛のほうを少し責めるように見ると、少し視線を泳がせた。全く、別に嫌なんて言ってないんだからもう少しスキンシップを控えてくれば俺ももう少し―――― 「なら姉様、早く提督と子を生してください」 ………………………コノコイマナンテイッタ? 榛名の口からでた突拍子も無い台詞の反応に困り、金剛のほうを見るが、彼女も固まっている。 「優しい姉様のことです。榛名にこう言っておきながら、心の中ではきっと榛名を――――いえ、この鎮守府にいる子全員ですね。自らが沈もうとも守ろうとするでしょう。けど、子供が出来てしまえば、姉様が絶対に沈めない理由にもなりますよね。それに小さい子がいれば、より駆逐艦たちの子もしっかりすると思います。という訳で、姉様が死ねぬように提督と早く子を生してください。榛名は(叔母になる覚悟があるから)大丈夫です」 「いや、その発想はおかしい。てかもう文脈が無さ過ぎてわけがわからない」 この子……もしかして寂しすぎたせいで少し変な方向にずれてしまったんじゃ……。隣で金剛も「榛名が……榛名がおかしくなってしまいました……」と肩を震わせている。 「あ、その前に結婚ですね。提督の事、今日から義兄様って呼んでもいいですか?」 「けっ、結婚!?」 榛名がそう言った瞬間、金剛は今度は一気に赤くなったかと思うと、そのまま固まってしまった。因みに俺も彼女の飛躍してゆく話についていけずに唖然としている。 そして、金剛の叫び声が響いて直ぐ、突然執務室のドアが開き第6駆逐隊とパパラッチの青葉が雪崩れ込むように室内に入ってきた。どうやら盗み聞きをしていたようだ。 「司令官、金剛さんと結婚するの?」 「はわわわ、これはおめでたいのです。初代秘書艦として挨拶はお任せなのです」 「結婚式、レディとしては憧れるわ。どんなドレスがいいかしらね、響?」 「姉さん、別に今の格好の方が私達らしいと思うけど?」 「これは良いニュースですね。青葉、皆に知らせてきます!!」 青葉はそう残し、あっという間にいなくなった。アイツも忙しいやつだな(逃避) これからまた大変な騒ぎになるんだろうと、一つため息をついた。 そして、赤くなって慌てふためいている金剛を中心に集まる彼女達を見る。戦争中だと言うことを忘れ、この幸せなひと時の過ごせる事が嬉しく思い、顔には笑みが浮かんでいた。そして、少し意地悪く笑う榛名も目に入った。どうやらさっきの突拍子の無い話は冗談のようだ。彼女もきっと姉とじゃれたかったんのだろう。そうだ、冗談に違いない。目が本気だった様な気がしないでもなかったけどそう言うことにしておこう。 「こいつらが再び与えてくれた日常、もう壊させはしないさ。そうだろ、ルナ?」 終戦後にマユのケータイで撮った今は亡き彼女との最後のツーショット写真を眺め、その背景にはしゃぐ艦娘達の声を聞きながら俺は一人呟くのだった。 その後日、電からの手紙で今回の騒ぎを知った元帥から「いまはこれで我慢してもらえ」という手紙が添えられた指輪と書類が送られてきたおかげで、もう一騒動あったり、これがきっかけで、海軍全体でケッコンカッコカリというシステムが出来たのはまた別の話だ。
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37 :香取と。:2015/02/10(火) 17 37 39 ID 7R5H6B3E 香取さんがどストライクだったので。 「練習巡洋艦香取です。心配しないで? 色々と優しく指導させて頂きますから」 トラック泊地への深海棲艦の強襲に対する迎撃をひと通り終え、艦隊にやって来たのは一隻の練習巡洋艦。女教師然とした出で立ちをした彼女はそう言いながら微笑んだ。 「私がこの鎮守府の提督だ。さて、来たばかりで疲れているだろう。今日はしっかり休んで、明日以降に備えてくれ。練習巡洋艦としての活躍、期待しているぞ」 「はい、こちらこそ。それではお言葉に甘えて今日は休ませていただきますね。それでは、明日からよろしくお願いします」 そう言いお辞儀をすると、彼女は執務室を後にした。 さて、こちらは自分の仕事を進めなければいけない。目下、大規模作戦終了後の恒例である報告書作成や、消費した資源の調達のための遠征計画など、執務室の机には文字通り仕事が山積みだ。 仕事に手を付けようとすると、ふと先ほどの香取の笑顔が思い浮かぶ。純粋なそれとは違い、けれども悪意がある訳でもない不思議な感じの―― 「……疲れてるのかな。さっさと仕事は終わらせよう」 雑念、とも呼べるかもしれない感情を抑えこむように呟き目の前の書類に取り掛かる。 結局、書類の山を片付けたのは午後十一時を回った頃だった。 途中、秘書艦に頼んで食堂から軽食をデリバリーしてもらったが、その秘書艦も既に退室してしまっている。 「風呂に、行くか」 鎮守府の浴場は一つ。しかし男女比は提督一人対艦娘数十人なので、男性が使える時間は午後十一時以降からという取り決めだ。十一時を回っていることを確認し、一式の装備を持って浴場へと向かう。 浴場に向かう廊下の途中、大規模作戦直後だからだろうか、鎮守府内は静かで、みな早めに寝てしまったのだろう。 ――慰労会兼歓迎会は明日以降だな。 そんな事を考えながら大浴場の入り口にかかった暖簾を潜る。脱衣所のフロアには棚が並んでおり、矩形に区切られた棚の中には着替えなどをいれる籐籠が収められている。勿論、今は全てが空で…… 「あれ?」 籐籠の一つが埋まっている。その体積からして忘れ物という訳でもなさそうだ。 ――また川内が夜遊びして風呂に遅れたか。 説教の案件を考えながら籐籠をのぞき込むと、そこにあるのは赤を基調とした川内型のものではなく 「香取……?」 白を基調としたジャケットに灰色のワイシャツ。さきほど執務室で話した彼女の物で間違いない。丁寧に折りたたまれたそれに自然と目が惹きつけられてしまい、更にはジャケットの上に置かれた黒いストッキングが目に入ってしまった。 脳裏に浮かぶのは昼間見た彼女の姿。あの不思議な笑みと、豊満な身体に短いスカートから伸びる脚を包んでいたストッング。 本来ならばここで引き返すべきだったのだ。新人である彼女に浴場の使用区分についての情報が行き渡っていないのは仕方なのない事であるし、別に自分とて風呂に入らねば死んでしまう訳でもないのだから。 けれども魔が差した、というのはこういう事なのだろう。ここ数日、大規模作戦とその準備で忙しかったせいかもしれない。 手を伸ばし、籐籠の中からストッングを取ってしまう。おそらくは、彼女がついさきほどまで着用していたであろうものを。 この時点で股間は痛いほどに大きくなり、吐息も荒くなっていた。提督としてあるまじき行為だ。わかっていても、その手は止まらない。 大丈夫。もし彼女が浴場から戻ってきそうになったら気づくはずだ。棚が影になって浴場の大扉からは直接見えないし、そのまま入り口まで行くことも出来る。そう自分に言い聞かせながら恐る恐るストッングを手元に持ってくる。扉を一枚隔てた浴場に彼女がいるというのに。むしろ、その事実が興奮を加速させていた。 棚を背に倒れこむように床に座り、手にしたストッングを顔に近付けると大きく息を吸う。鼻孔に広がるのは甘く、だがとても危険な香り。続けてニ、三度吸い込むと肺の中にその甘美な香りが充満するような感覚と共に、頭がボーっとしてくるのがわかる。気づけば自らの股間に手を伸ばしていた。痛いほどに大きくなりズボンの生地を押し上げるそれを解放するためにチャックに手をかけ、中のモノを取り出し―― 38 :香取と。2:2015/02/10(火) 17 38 50 ID 7R5H6B3E 「あら?」 心臓が止まりそうになった。一瞬動きを止め、錆びついた機械のような動きで首を回すと、そこに香取がいた。 身体にバスタオルを巻いただけの彼女は、籐籠から眼鏡を取り出し、それを着けると私の姿を見ながら微笑んだ。 ――不思議なあの笑みだ。 体中の血液が冷たくなる感覚。たっぷり数秒、現状を眺めてなお彼女はその笑みを崩さない。 「ち、ち……違うんだ!」 咄嗟に言い逃れをしようとしていた。無駄だとわかっているのに。こんな見苦しい真似に対しても彼女はそのままの笑みで語りかける。 「違う? 何が違うのですか、提督」 「そ、それは……」 「とりあえず、それ、返してくれません? そしたらちょっと反対向いていてくださいね」 それ、とは私が手に握っていたストッキングだろう。震えるばかりの私に対して、彼女は両手で私の指を一本一本解いて、ストッキングを取り戻す。そして、何も言えないまま彼女に背を向ける形となる。 すると、トスンという軽い音が聞こえた。おそらくはバスタオルを落とした音。続いて衣擦れの音が連続した。視界は正面の壁に向いてこそいるが、彼女との距離は1メートルもないだろう。先ほどとは打って変わって聴覚が研ぎ澄まされていて、布が擦れ合う音ですら耳にした途端に心臓が跳ね上る。 「いいですよ、こちらを向いて下さい」 振り向くと服を着た香取がいた。髪は濡れたままだが、ネクタイを締めジャケットのボタンを止め、しっかりした格好だ。――勿論、ストッキングも履いている。彼女は見下ろす形で、なおもあの笑みを絶やさない 。 「さて、それでは提督。先ほどは何をしていたか、話して頂けますか?」 「え、……あ、そ……」 喉が乾く。口内の水分が全て失われた感じがして、上手く声が出ない。 「言いたくないのですか? ……なら、私が言ってあげましょうか。提督は、私のストッキングの匂いを嗅いで、オナニーしようとしていたんですよね?」 その言葉に否定出来る事は何一つなく、ゆっくりと頷いてしまう。 すると彼女はまた笑みを浮かべる。 「成る程。これは、少し厳しい躾が必要みたいですね?」 とりあえずここまでです。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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96 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/20(日) 12 17 53 ID QW/cDzFQ 高速修復時の感覚は一種の性的快楽に酷似しており、艦娘の中には一種の中毒に陥るものが存在する。 症状が深刻化したもの中には被弾時の痛覚によって、反射的に高速修復時の快楽がフラッシュバックするものもいるという… 97 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/20(日) 13 22 13 ID kjGdRNpY 駆逐イ級「最近、艦娘っていうんでしたっけ。あの子達、なんか攻撃されて悦んでる気がするんですよね。 はい、ボクだけじゃなくってみんな言ってますよ。何か怪しい薬でも使ってるんじゃないかなって敵ながら心配ですよね。ヲ級さんなんか怖いからって仮病使って出撃休んじゃうし。 はあ、転職先探そうかなあ」 98 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/20(日) 16 24 34 ID XNyxHCmc ???「ひぎぃっ!! もっとぉ……もっとぉ……」 ムチベチィベチィ 提督「おらぁ……まだ足りないか雌豚ぁ!!」 ???に入る艦娘は誰か 108 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2014/07/22(火) 00 53 28 ID GwZIvhnk 綾波「男の落とし方を教えて欲しい?」 敷波「いや、まぁ…男っていうか、司令官なんだけどさ」 綾波「そうですね、では宴会時にを、少し酔ったふりをして後ろから甘えるようにして司令官の首に腕を巻き付けて抱きついて下さい」 敷波「あ、いやまだ夜戦はちょっといきなりは」 綾波改二「そこで肩から肘、肘から手首、首後部にカンヌキのように固めた反対の腕が△を描くようにして 頸動脈をギリギリと締め上げ、ついでに横隔膜をカカトで押さえれば、夜戦を挑む間も無く10秒ほどで落ちます」 敷波「ホント?じゃいきまーす、しゅっつげーき」 111 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2014/07/22(火) 08 13 27 ID 88bNbYqc おはようございます。荒潮よ。 半ば日課となりつつある鎮守府前へ出撃しようとしたら、なぜか西方海域へ行く羽目に……うふふ、なぜかしら。 えっ、司令官? 潜水艦についてオリョールよ。 何でも休もうとしたらしいわ。ある意味贅沢よね。大破して引きこもる宣言したらそのまま放置された艦もいるのに。ええ、大破したままよ。 なのに潜水艦にはどんなに壊れても助けてみせるって、まるで告白よね。 思い出すと少し壊しすぎそうなのだけど、あの艦娘たちあんまり鎮守府にいないのよねぇ…… 帰って来ても、冷凍イカのような目をしているし暴れまくるのはかわいそうかしら。 ほとんど四六時中司令官と一緒というのは羨ましいし妬ましいのだけど。 今夜の素敵な事を楽しみに出撃しましょうか。 荒潮、カレーに出撃よ~ 132 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/23(水) 19 31 49 ID HwgaUYJc 提督「雪風狙いで出たyaggyの平均生存時間は?」 猫吊るし「……2週間?」 提督「もっと短い」 猫吊るし「1週間?」 提督「16分。たったの16分だ」 映画「提督の条件」近日公開(嘘 133 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/23(水) 21 14 56 ID 6zKCST8M [2/3] 夏休みを利用して深雪と俺は友人の提督の勤めているラバウル鎮守府に遊びに来た だけどその時俺はこの後起きる悲しい惨劇をまだ知らなかったんだ 毎日二人ずつ消える駆逐艦娘 いないはずの艦娘を呼ぶ声 金田一少年の事件簿「廃人提督」 謎は全て解けた! 134 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2014/07/23(水) 22 25 09 ID gZyVmXoI 解体、囮、それ以外にも様々な差別が彼女たちを襲った。 艦種差別、後に生きる我々はそんな風に片付けてしまう。 しかし、敵海域真っ只中、そんな場所で仲間であるはずの艦娘に気取られぬよう不用意に咳すら出来ないそんな日々をあなたは想像出来るだろうか。 しかし、希望を失わない者も居た。レディに憧れた姉、頼れる妹、大人しい妹と共に海原で暮らす日常。 そんな彼女たちと交流し終戦まで生き延びた次女が書いたハートフルストーリー。 『ひびきの日記』近日未公開 135 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/23(水) 23 12 57 ID 6zKCST8M [3/3] 言うなれば運命共同体 互いに頼り 互いに庇い合い 互いに助け合う 一人が六人の為に 六人が一人の為に だからこそ戦場で生きられる 艦隊は姉妹 艦隊は家族 嘘を言うなっ! 猜疑に歪んだ暗い瞳がせせら嗤う 無能 怯懦 虚偽 杜撰 どれ一つ取っても戦場では命取りとなる それらを纏めて無謀で括る 誰が仕組んだ地獄やら 姉妹家族が嗤わせる お前もっ! お前もっ! お前もっ! だからこそ 提督の為に死ねっ! どうしてこんな流れになったのか・・・ 158 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/24(木) 16 13 59 ID 423wSumw 154 加賀「提督。海軍として、艦娘として、私達が守ろうとしているものって何なのでしょうか。 平和。私達が守るべき平和。けどこの国のこの街の平和とは一体何? 戦争への恐怖に基づくなりふり構わぬ平和。正当な代価を余所の国の戦争で支払い、その事から目を逸らし続ける不正義の平和」 提督「そんなきな臭い平和でも、それを守るのが俺達の仕事さ。不正義の平和だろうと、正義の戦争より余程ましだ」 加賀「あなたが正義の戦争を嫌うのはよく分かるわ。かつてそれを口にした連中にろくな奴はいなかったし、その口車に乗って酷い目にあった人間のリストで歴史の図書館は一杯だから」 的な感じで赤城が東京を戦争状態にする話とか 196 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/26(土) 11 37 45 ID Oke.KGyM そら、扶桑姉様に諭してもらうしかねーでしょ いつまでも姉に依存してちゃ駄目でしょって しかしながら、扶桑姉様は確実に恋愛脳だから間違いなく拗れそう 後は扶桑姉様と関係持った後に扶桑姉様沈めて、慰め合いとかかなぁ 先に山城様がぶっ壊れそうだけど シスコン組は本人もだけど、姉が提督に甘めなのばっかだから難しいね 197 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/26(土) 11 58 47 ID 1n6kDr/M 196 自分を扶桑お姉様と思い込んだまま、提督に迫る山城とな? 「今夜も愛してください、提督……」 「違う、お前は山城だ、山城なんだ!」 198 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/26(土) 12 39 04 ID wEcPfW1E [1/2] 「扶桑姉様…ああ…扶桑姉様!!」 「扶桑姉様…私は戦う!私は貴女になるのよ!」 「扶桑姉様、貴女はまぶし過ぎました!」 「扶桑姉様…私は…私は…貴女よ!」 「扶桑姉様…私は…ずっとずっと…貴女になりたかった!」 「待っていて扶桑姉様!すぐに貴女のそばに参ります!」 「扶桑姉様…これで貴女に…また会える…」 「フフフ…アハハハハハハハ!扶桑姉様!私は…私はね!貴女になりたかったのよっ!!」 なんか違和感ないような気がせんでもないな まあこれだと扶桑が物凄く男嫌いで提督以外の男は全て消えてもいいとか言いかねんか 253 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/28(月) 19 11 19 ID NYmZr6mE [2/2] 私の名は松本幸四郎、ベスパの士官で階級は大尉 榛名改ニは縞々、縞々パンツです!! そう言っているのは秘書艦の吹雪君、私は風林火山君に進めれるままに棒各くんの改造ボタンにシューーーート ダズル迷彩とは日本語訳で幻惑迷彩だそうだ 幻惑、幻惑?だれを惑わす気なのかね、ハルナス君!!!11! 着底している場合ではないぞ!夕日に向かって大破進撃だ1111!!! そして私は今日も春巻き君を送り出すのだった やっぱKOUSIROUコピペは難しいね、榛名改ニはエロい系じゃなくて儚い系にになった感じ 269 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2014/07/29(火) 19 00 32 ID 2XrRne6k [3/4] くっ誤爆…曙の髪で吊ってくる 270 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/29(火) 19 19 07 ID uxnVi7CI [1/2] 曙の髪でシコる?(難聴 271 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/29(火) 19 23 05 ID mbdfwky6 か、髪の毛で扱けだなんて何考えてんのよクソ提督! 272 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/29(火) 19 29 42 ID 2XrRne6k [4/4] 綾波改二「えっ曙さんもそのために伸ばしてるんじゃないですか?」 273 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/29(火) 19 30 54 ID uxnVi7CI [2/2] 由良「………」 274 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/07/29(火) 22 16 31 ID t2kBlNFs [3/3] 初等部にあがるころ両親を亡くした俺は軍人でもあった叔父に引き取られ養子ということで鎮守府で一緒に暮らした そこの主力艦娘である扶桑姉様、山城姉さん(様をつけると嫌がるのだ)にはまるで実の弟のように育て可愛がられた この地域では成人を目前に迎えた男子に近親者が筆卸しをするという大昔の風習が残っていたが もうじきその年齡を迎える俺は身寄りも無いし、関係のない話だと思っていた そして迎えた誕生日の夜、蒸せかえるような暑さから何となく寝付けずにいたら 部屋の襖が静かに開き、そこには風呂上がりなのか、ほのかに肌を上気させた浴衣姿の扶桑姉様と山城姉さんの姿が 「山城、大丈夫?砲戦よ」 「姉さまより先でいいのでしょうか…」 とかそんな話で 279 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2014/07/31(木) 00 18 36 ID 8Du39Zyc 「ちょっ! 何触ってんのよ! ぶつわよ叩くわよ!? 妙高お姉さんに言いつけるわよ!?」 「構わん。触らせろ」 陸の上では駆逐艦娘は見た目どうりの力しかない。艤装でも持ち出せば別だが管理はきちんとしている。 そして、重巡は確かに力もあるのだが…… ウチには妙高はいない。 だから触りまくった。ぽかぽかと殴るのが可愛くて、何度も何度も。 思えば油断していたのだ、姉の名を呼ぶ戦艦、姉妹を探す雷巡。彼女たちとは違うと思っていたのだ。 ある日、秘書艦にも関わらす0800を過ぎても現れない初風を訝しみ彼女を探した。 海に向かって呟いていた。 どうして、助けてくれないのか。あの強い妙高お姉さんはどこにいったのかと。 ため息混じりに「この想いサイゴン沖の妙高お姉さんに届いてよ」と言った時にはゾッとした。 だけど、初風を見ていたのは俺だけじゃなかったんだ。 見るに見かねたババ、もとい熟れた、間違えた。とにかく狼が俺の部屋に来た。 セクハラというのがこんなにもおぞましいものだとは思わなかった。とだけ伝えよう。 そして、初風に強がりを言えるなら。 セクハラなんてしないなんて、言わないよ絶対。 308 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/08/01(金) 01 41 44 ID KM1PaQgA 鎮守府にて深夜に起きた資材の窃盗事件 容疑者としてあげられたなかには犯行日の夜のアリバイ証言のあいまいだった提督、大鳳、祥鳳がおり、憲兵は改めてこの三人から調書を取ることにした。 提督「その夜は自室に居ました」 大鳳「その夜は提督と一緒に居ました」 祥鳳「その夜は提督の下にいました」 「「ふぁっ?!」」 その後犯人は捕まり、提督は3Pしていたことになった。 318 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/08/02(土) 18 53 30 ID H0x/m4J2 [2/3] 「お前、今週はどこ配置よ」 「俺? 今週はサーモン沖だぜ」 「げ、良いな。滅多に艦娘来ないからゆるゆるじゃん。お前は?」 「……東部オリョール海」 「あっ」「あっ」 深海鎮守府はきっとこんな感じ 323 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/08/03(日) 03 04 38 ID ah0rxAog [1/4] 声帯が不明なのでテレパシーで意思疎通してるかもしれぬ (……きこえますか… きこえますか… 提督よ… 提督よ… あなた方が深海棲艦と呼ぶ存在です… 今… あなたの…心に…直接… 呼びかけています… 提督…イベントに… 向けて資源はためる…必要ありません… 各資源…二万で…充分…なのです…自然増…ギリギリまで……回すのです…大型建造…するのです…大型建造をするのです……) 姫、鬼は人間由来 女性だけの敵集団はマゾーンの時からのお約束だけどねぇ 456 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2014/08/04(月) 00 39 30 ID XFR4HtZQ 風呂上がり、艶のある黒髪が綺麗な彼女を見ると、ああ今日も終わったのだと感じる。 ここは前線、昨日いた艦娘が一昨日いた提督が骨となりあるいは勲章となり故郷へ帰る場所。 そんな環境に嫌気が差したのはお互い様で抱き合って眠るようになったのはいつからだろうか。 肌を重ね、一つに繋がったこともあるが互いに何か違うと感じ、以来日頃は一糸まとわず抱き合って寝るだけだ。 たまに口付けを交わしたりはするがその程度だ。 私も以前はこうなるとは思っていなかったし、裸の女性を前にしていたさぬのは逆に失礼だとも思っていた。 しかし、今となってはぬくもりさえあれば良いと思ってしまう。 壊れかけの心は性欲さえも抜け落ちているのかもしれない。 彼女とて、まるきり無事とはいかない。たまに私と抱き合っているとき、閉じられた扉に向かってこう言うんだ。 「大井っち、どうしたの」 と。おかしいだろう。大井は既に除籍されて久しいと言うのに。 だから、そんな時は、そんな時だけは私は初雪を抱くと決めている。 縁もゆかりもない大井呼ぶ彼女を見ていられないから。 私と初雪の情事をしるのは甲標的、それだけだ。 それが少しもどかしい。 きっと初雪には白無垢が似合うから。 464 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/08/05(火) 11 34 46 ID imybRJWU 吹雪ちゃん、私はね あの女が戦いで沈んだと聞いた時、本当に嬉しかったの 奇跡が起きたんだと思って心から神様に感謝したわ え?仲間が沈んだことを奇跡だなんて、ですか?ふふ、何か勘違いしているのね 奇跡って言うのはあの女が沈んだことじゃないの、だって、あの戦いで沈まなかったら私があの女を■していたんですから だから奇跡って言うのはね、結果的に私が手を汚さずに済んだことを言っているのよ これ、本当にナイショなんですからね 吹雪ちゃんだから特別に話したのよ? だからお願い 私からあの人を盗らないでね……? ところで知ってる吹雪ちゃん? 衝突事故で船が沈んでしまう事故もあるのよ 491 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/08/07(木) 15 33 38 ID TbBzi0RI [2/2] 提督「俺の消化ポンプを飛鷹に入れて君の火を消し止めたい」(ゲス顔) 飛鷹「今、忙しいから夜空いてたらね、何?暇なの?」 飛鷹さんマジキャリアウーマン この戦争が終わったら、飛鷹と飛鳥Ⅱに乗ってサンフランシスコに行くんだ… もう飛鷹みたいな純粋な外洋向け大型貨客船ってないのよね 510 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 20 24 51 ID ThCAJG.o すっかりベッドの下キャラが定着しつつあるな祥鳳さんww 511 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 20 32 21 ID 3Kpw2ad6 あれはエロこわかった 512 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 21 16 54 ID Ypr21Qz. ベッドの下に斧を持った男が居たのを発見した友達が部屋の主をコンビニに行こうと誘って連れ出そうとしたら 主がベッド下の男に「何か買ってくる?」と聞いた 的なジョークコピペを何故か思い出してしまってすまんかった 514 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 22 06 32 ID CeY4Mre6 斧男さん、そういうプレイかなんかかよw 祥鳳さんもそういうプレイだった可能性が微レ存……? 515 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2014/08/09(土) 23 36 20 ID vkHSxAuw 祥鳳「すみません、私もベッドの下に入りたいのですが」 斧男「申し訳ありませんが、早い者勝ちです」 祥鳳「ではもう少し奥に詰めて下さい」 斧男「それならば構いません」 祥鳳「かたじけない」 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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加古「ふぁ~眠い」 加古「え?」 古鷹「加古。どうしたの?」 加古「ちょ・・・痛い痛い」 古鷹「加古!かこぉぉぉぉ」 加古(昔から調子こいては、古鷹に怒られていたっけなぁ・・・・) ------鎮守府にて------ 古鷹「・・・・。作戦完了です・・・・」 提督「・・・・・・。」 古鷹「この作戦で、加古は、加古は」 提督「作戦完了後の帰投中背後から突然深海棲艦にか」 古鷹「はい。申し訳ありませんでした。私が、旗艦の私が気を抜いたばっかりに」 提督「もういい」 古鷹「私が、私が加古を、私が加古を・・・・」 提督「違う、古鷹のせいじゃない。」 古鷹「でも、戦闘海域での指揮は私が」 提督「だから、元はと言えば連戦で疲れてる君たちに無理やり出撃命令を出した俺が」 提督「緊急補修の妖精さんを付けていなかった俺が悪い。古鷹は悪くない。」 古鷹「で・・・・でも」 提督「無理しないで、泣きたいときは泣けばいい。ここには俺と古鷹しかいない」 古鷹「うん・・・。いや、嫌だよ。寂しいよ。なんで、なんで・・・・。」 ----その日の夜------ 古鷹「提督・・・。失礼します」 提督「どうした?やっぱり眠れない?」 古鷹「はい。なんか急に一人ぼっちになって、その何ていうか」 古鷹「あ、あの提督。今日は一緒に寝てもらえませんか?」 提督「ああ、俺でよければ」 古鷹「じゃぁ、お言葉に甘えて・・・・」 その後俺と古鷹はあまり大きいとは言い難いベットの上で一緒に寝た 時折震える古鷹を抱きしめてあげる。今の俺にはそれしかできないのであろう そして、日付がかわり1時間ほど経ったぐらいだろうか 古鷹「あの、提督。」 提督「ん?どうした?」 古鷹「こんなに甘えてしまってすみません。」 提督「仕方ないよ。誰だって、寂しいときは・・・」 古鷹「こめんなさい。」 提督「古鷹?今何を」 古鷹「こんな形ですけど、ファーストキス。提督にあげちゃいました」 提督「古鷹。もっと自分をだな」 古鷹「不謹慎かもしれないですけど、こうやって提督に包まれて、幸せ。」 古鷹「提督に包まれてると私、やっぱり提督が大好きだって。それで・・・・」 提督「俺だって、古鷹の事は好きだよ。本当は前線になんか出したくない」 古鷹「提督。私の、この寂しい気持ち、提督で上書きできるかな?」 提督「俺には、寂しさを紛らわせる事ができるかわからないけど、けど古鷹が望むなら」 古鷹「・・・・。提督、お願い・・・・。抱いてください」 古鷹の突然の“お願い”に戸惑いながら、古鷹の服を脱がしていく 薄ら明かりの中で露わになった彼女の肌は想像以上に美しく、今にも理性が吹き飛びそうだった 俺は、古鷹の敏感なところを探すように、まず乳首を優しく抓る 古鷹「あっ、提督・・。はっ」 少しずつ息遣いが荒くなる古鷹をみつつ、片手を下半身に伸ばす まだ誰も触れたことのないであろう彼女の性器に少しずつ指を入れる 甘い声を上げ、そこからは大量の蜜があふれてくる。 古鷹「提督・・・。切ないよ」 もう、限界だった。 俺は古鷹の上になると、自分自身を古鷹に入れて行った。 古鷹「ッ・・・・・・」 古鷹が苦しそうな表情を見せる、我に返り古鷹と結合している部分をみると そこには古鷹が今まで純潔であった証があった 提督「古鷹・・。ごめん、大丈夫か?」 古鷹の痛みに耐える姿をみて、自分自身を一旦引き抜こうと少しずつ腰を上げて行った 古鷹「提督、慌てないで・・・・。大丈夫、だから」 古鷹「痛くても、今が幸せだから」 弱弱しい笑顔を見せる彼女に優しくキスをした 傍から見れば異常な関係かもしれない つい数時間前に妹を失ったばかりだというのに、 これじゃ、まるで傷をなめあうみたいじゃないか とどこかで冷静な自分がささやく しかし、そんなことはどうでも良かった。 自分との行為で古鷹の傷が少しでも癒えるのであれば 俺は、後ろ指をさされても気にしない。むしろ古鷹を守りきる自信さえある 古鷹が落ち着いたところで、再び腰を動かす 少しづつではあるが、古鷹の声にも変化が出てきた 古鷹「あっ、あ、提督、提督っ!」 古鷹の甘い声が大きくなっていくたび、腰の動きも大きく、そして早くなっていく ギシギシというリズミカルな音とそれに伴う性器と性器の結合する水の音 そして古鷹の甘い声 もう限界だった 古鷹「提督・・・。下さい。中に、中に下さい!」 その声を合図に、古鷹の中に精を放った それから、俺と古鷹は鎮守府一のバカップルになった。 -----数か月後------ 古鷹「あなた。今動いた」 提督「ん、そうか」 古鷹「この子の名前どうしようか」 提督「古鷹に任せるよ」 古鷹「じゃぁ・・・・・」 そして、つけた名前は・・・・・。 古鷹「もう、絶対に気を抜かない」 提督「あぁ、俺もだ。何があってもこの子と古鷹を守り抜くから」 古鷹(ごめんね、加古。私だけ幸せになって。だけど、この子は守るから。) 娘「うえぇぇぇぇん」 古鷹「お腹すいたの?じゃぁミルクを飲みましょうね」 古鷹「加古。私の大事な娘。」